コペンハーゲン。野心家のクレステン(アナス・ベアデルセン)は勤務するレストランの社長令嬢クレア(ソフィエ・グロベル)と結婚式を挙げたが、その初夜、絶縁していた父親が死んだという知らせを受けた。新妻を残して辺鄙な田舎にある生家の農場に戻ったクレステンは父の死体と対面し、知的障害を抱えた兄ルード(イエスバー・アスホルト)と再会した。ふたりの思い出は黒澤明の「七人の侍」の三船敏郎の真似をして遊んだことだが、彼はその兄をあずける施設を探すまでメイドを雇う。そこでやってきたのがリーバ(イーベン・ヤイレ)。実は高級娼婦である彼女は猥褻ないたずら電話に悩まされていた。ルードもすぐに彼女に親しみ、クレステンも彼女にひかれはじめた。さらにそこへ彼女が面倒をみる学校を放校された問題児の弟ビアーケまでやってくる。こうして4人は家族のように奇妙な共同生活を始めた。ほったらかしにされたクレアは押しかけてきてリーバの姿を見るや離婚を決めてしまった。都会で成功するという野心から解放されたクレステンはほどなくリーバと急接近。ところが、リーバが虐待されていると勘違いした娼婦の仲間が来襲したりと大騒動。かくして、すったもんだの末にふたりは結ばれ、ルードとビアーケも交えて新たな家族ができあがるのだった。