南仏の刑務所。釈放された金庫破り・アルマン(メルヴィル・プポー)は、恋人のクレール(エロディ・ブシェーズ)にそそのかされ、マフィアのボス、メッシーナ(エリ・カクー)の依頼でリトアニア人の屋敷から2000万フランを盗むことになる。ところが、現金のあるはずの金庫には奇妙な小像しかない。ついでに一人の男を人質にとるハメに。彼らは小像を差し出してメッシーナと交渉。実はメッシーナはリトアニア人に脅され、「リトバク王子」を返せと言われていたのだ。リトバク王子はアルマンたちがさらった男だったらしい。それを知ったアルマンたちも、男をタテに金を要求。事態はニ転三転し、結局リトアニア人がメッシーナをだまそうとしていたことが発覚。「リトバク王子」は金庫に入っていた小像で、それは貴重な化石だったのだ。血みどろの争いの末、結局生き残ったのはアルマン、クレール、ゼロだけだった。アルマンとクレールはメッシーナ一族が全滅したことに気づき、メッシーナの屋敷にしのびこんで大金をせしめる。こうして、誘拐騒動は奇妙なハッピーエンドを迎えるのだった。