南アイルランドの小さな村タリーモア。新聞で村の誰かが宝くじに当たったことを知ったジャッキー(イアン・バネン)は、長年の友マイケル(デイヴィッド・ケリー)を誘って当選者を探す。ところがなんとその当人ネッド(ジミー・キーオ)は歓喜のあまりショックでベッドで昇天していた。その夜、ネッドが自分にチキンをすすめる夢をみたジャッキーは彼の賞金を無効にせず、皆に分け与えるのが彼の遺志だと思い込み行動を開始、マイケルがネッドになりすますことに。そんな折り、宝くじ会社の調査員が村を訪れ、賞金がなんと約700万アイルランドポンド(12億円相当)だと告げ、ついてはネッドの身元確認をしたいという。それを知ったふたりは村中で賞金を山分けしようと提案、村人皆賛同するが、ここでトラブルが。サギを通報すれば賞金の1割がもらえると聞いた村の厄介者リジーばあさん(アイリーン・ドロメイ)が、通報しないかわりに100万ポンドをよこせと騒ぎ立てたのだ。困り果てたふたりだが、結局彼らは刑務所入りも覚悟で一世一代の大勝負に出るのだった。