イングランド中央部の町、ノッティンガム。かつてボクサーだった中年男アラン・ダーシー(ボブ・ホスキンス)は、人生を再びやり直そうと、廃墟と化していたかつてのボクシングジムに手を入れてジムを新たに開設。毎日やることも見つからないまま無為に過ごしている落ちこぼれな若者たちである、ベニー(ジョン・マイヤース)、スチュアート(カール・コリンズ)、ヤンギー(アンソニー・クラーク)の3兄弟、そして彼らと敵対するナイティ(ジェームズ・フートン)、ティム(ダニー・ナスバウム)らをクラブに呼んで、トレーニングを開始する3兄弟。彼らはだらけた根性をたたき直され、対立も薄らいだ。折よく、地元のギャングのロニーから肥満した息子トンカの身をあずかり、ダーシーは口たんまり援助資金をもらった。おかげでクラブの用具も整い、ウェールズの新鮮な空気のもとでキャンプ合宿までできて、町でもようやくジムは評判に。他の町との対抗試合も実現の運びとなったが、試合当日思わぬ事件が。若い日にボクサーに挫折し、かねて妻子をことあるごとに折檻していたティムの父親(ブルース・ジョーンズ)が、晴れの舞台で息子のティムを罵ったのだ。怒ったダーシーは彼に手を出すが、相手は意識不明に……ダーシーは町を去った。数年後、町に戻ってきたダーシーは廃墟で虫の息だったところをティムに発見された。ティムはダーシーを介抱し、彼のふところからかつて彼がつけていた日記帳を見つけて、数年前の日々を思い起こす。ダーシーと少年たちがすごした日々はまたよみがえるのだろうか……。