「踏切に立つ少女」田舎の母親が倒れたとの知らせを聞いて、OL・涼子は故郷に帰ってきた。涼子は後から来た弟の祐二と一緒に昏睡の続く母親の看病をするが、そんな彼女の前に不思議な少女が現れる。踏切で涼子の手をつかんだり、ペットの犬をいじめたり、勝手に部屋に上がり込んでテレビを見ていたりと、段々と少女が恐ろしくなってきた涼子は、祐二が駅のホームから何者かに突き落とされて死んだのをきっかけに、彼女が小学生の頃に電車に轢かれて死んだ少女だったことを想い出した。いじめられっ子だった少女をクラスの悪ガキたちから助けた涼子は、自分がいじめの対象になるのを避けるために、その後少女を無視するようになり、涼子の行動にショックを受けた少女は死を選んだのだ。そして、涼子への恨みをはらすため、少女は踏切で涼子を轢き殺す。