アメリカ人の若い画家ポール(ディック・V・ダイク)は、婚約者で、アメリカの金持ち娘ローリー(アンジー・ディッキンソン)に金を出させ、パリで絵の修行をしている。ポールの同居人ケイシー(ジェームズ・ガーナー)は売れない小説家で、いつもポールからお金をまきあげている悪知恵の発達した男だ。ところがある日、ポールは自分の絵に失望し、アメリカに帰るといいだした。そして自分の作品を片っぱしから破き始めた。驚いたのはケイシー、彼はなじみのナイドクラブのマダム、ココ(エセル・マーマン)にポールの絵を預けた。次にケイシーは、ポールの作品の値をつりあげるため、彼に狂言自殺をすすめた。ポールもこのアイディアに賛成し、いざセーヌ河に飛び込もうとすると、一瞬早く飛び込んだ若い娘がいた。これを見たポールはすぐさま後に続き、彼女を助けた。娘の名はニッキー(エルケ・ソマー)といった。翌朝、ポール自殺の記事が新聞に出た。彼は仕方なく変装し、マダム・ココの屋根裏部屋にかくれた。こんな時、ローリーがアメリカからやってきた。婚約者ポールが死んだと聞かされ悲しむローリーを、ケイシーは恋してしまった。その上、彼は値の上がったポールの絵で大儲け。一方、ポールは、マダム・ココのナイトクラブで働くニッキーに再会し、2人は急に親しくなった。その頃警察は、ポールの死体が発見されないので、彼は自殺ではなく、ケイシーに殺されたものと断定、ケイシーは逮捕され、死刑を宣告された。こうなったら仕方がない。ついにポールもでてきて、ケイシーを救った。彼が助かったのを一番喜んだのはローリーだった。そしてポールは、ニッキーの手をとった。