男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

プロヴァンスの恋

  • ぷろばんすのこい
  • Le Hussard sur le toit
  • ----

amazon


  • 平均評点

    58.8点(12人)

  • 観たひと

    25

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 フランス
製作年 1995
公開年月日 1997/9/27
上映時間 119分
製作会社 アシェット・プルミエール=フランス2シネマ=ヨーロッパ映画局ローヌ・アルプス作品(製作協力*カナル・プリュス)
配給 エース ピクチャーズ
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

プラトニックな愛を貫く若き騎士と美しい貴婦人の冒険の旅を、南仏プロヴァンス地方の美しい自然を背景に描いた歴史ロマン。原作は20世紀フランスを代表する作家、ジャン・ジオノ(1895~1970)の小説『屋根の上の軽騎兵』(邦訳・河出書房新社)。これまで10回以上も映画化が計画され、主演にジェラール・フィリップ、アラン・ドロン、監督にルネ・クレマン、ルイス・ブニュエルらが候補に上がったが、いずれも頓挫。今回は、原作は20歳の頃から愛読してきたという、「うず潮」「シラノ・ド・ベルジュラック」のジャン=ポール・ラプノーが、監督・脚本にあたった。脚色は「肉体の冠」などの名脚本家ジャック・コンパネーズを父に持つ女性映画監督ニーナ・コンパネーズと、「勝手に逃げろ/人生」「マックス、モン・アムール」「シラノ・ド・ベルジュラック」のジャン=クロード・カリエール。製作はルネ・クレイトマン。製作総指揮はベルナール・ブーイ。撮影は「リディキュール」「フィフス・エレメント」のティエリー・アルボガスト。音楽は「ボーマルシェ/フィガロの誕生」のジャン=クロード・プティ。美術は「昨日・今日・明日」「シラノ・ド・ベルジュラック」のエツィオ・フリジェリオ。編集は「ザ・マシーン/私の中の殺人者」のノエル・ボワソン、衣裳は「シラノ・ド・ベルジュラック」「愛の報酬/シャベール大佐の帰還」のフランカ・スワクルチャピーノ。録音はピエール・ガメ。主演は「イングリッシュ・ペイシェント」のジュリエット・ビノシュと、「IP5/愛を探す旅人たち」「私の男」のオリヴィエ・マルティネス。共演は「男と女、嘘つきな関係」のピエール・アルディティ、「フレンチ・キス」のフランソワ・クリュゼ、「天使が隣で眠る夜」のジャン・ヤンヌ、「レイダース 失われたアーク」のポール・フリーマンほか。また、「シラノ・ド・ベルジュラック」「僕のボーガス」のジェラール・ドパルデューが特別出演。

あらすじ

1832年7月。エクス・アン・プロヴァンス。ピエモンテ王国騎兵隊の若き大佐アンジェロ(オリヴィエ・マルティネス)は、溝区解放とイタリア統一を目指すカルナボリ党員としてオーストリアと戦い、弾圧を逃れてフランスに亡命、この町に身を潜めていた。だが、幼なじみのマッジョリーナ(クラウディオ・アメンドラ)の裏切りで、オーストリア秘密警察の執拗な追跡を受ける彼は、馬を駆って仲間が大勢いるマノスクへと向かう。行く先々で彼の試練の旅は続く。恐ろしい伝染病コレラが蔓延する村では、患者の治療にあたっていた医者(フランソワ・クリュゼ)も感染し、彼の前で息絶えた。マノスクに着くと、よそ者のアンジェロは「泉に毒を入れた」と追い回され、警察に連行されるが、署長(ジェラール・ドパルデュー)は我が身の安全のために遁走。ある建物の屋根の上に隠れたアンジェロは、夜になって建物の中に降りると、謎めいた美しい貴婦人ポーリーヌ(ジュリエット・ビノシュ)と出会う。彼女は侵入者に恐れるでもなく、お茶とパンをふるまった。住民の一斉退去で町を出たアンジェロは、先に脱出していた仲間のジュゼッペと再会。コレラのため海路まで封鎖され、彼は祖国に軍資金を送れずにいた。アンジェロはその金を預かり、馬でイタリアに戻ることにする。川沿いに進むとマッジョリーナに出くわすが、コレラに倒れた彼は、裏切りを詫びて息を引き取った。ポーリーヌと再会したアンジェロは、マノスクの恩返しとして、一緒に馬で検問を突破し、ギャップの近くのテウスまで行くという彼女に同行を申し出た。高原で妖しい薬売り(ジャン・ヤンヌ)に道を訊ね、モンジェイ市が近いと聞くとポーリーヌはそこへ立ち寄り、ペロル市長(ピエール・アルディティ)を訊ねる。彼女は実はテウス伯爵夫人で、旅行中に夫と離れ離れになっていたことを知って動揺したアンジェロだが、それでも彼女を守り通すと決意。だが、彼女はアンジェロの制止を振り切って、夫を探しにマノスクへ戻ろうとする。案の定、たちまち彼女は騎兵隊に捕まり、城砦の隔離所に収容された。彼女を追って、アンジェロは自らそこへ入る。弱気になっていた彼女は彼の勇気と励ましに心を動かされ、協力して脱出に成功。テウス伯爵の領地に入ってから嵐に遭い、二人は人気のない屋敷に避難した。ポーリーヌはドレスを見つけて盛装し、最後の夜を惜しむように酒に酔い、夫との結婚のいきさつを語る。彼女はわずか16歳で40歳も年上のテウス伯爵(ポール・フリーマン)に見初められたのだ。挑発され、感情を抑えられなくなったアンジェロは、思わず彼女の手に口づけるが、それ以上は許されないことだった。別れを告げる彼に背を向けて、寝室へ向かおうとしたポーリーヌが突然コレラに倒れた。アンジェロは医者に教わった方法で、ひと晩中マッサージを続ける。彼女は一命を取り留め、アンジェロは夫の元に彼女を送り届けて、静かに立ち去る。だが、ポーリーヌはその後、片時も彼を忘れず、手紙を書き続けた。が、返事は長い間来なかった。彼女が半ば諦めかけた頃、アンジェロからの返事が届いた。伯爵は妻の心についた消しがたい炎を知ったが、いつか彼女がアンジェロの元へと去るときは、快く送り出すだろう。

関連するキネマ旬報の記事

1998年1月上旬新年特別号

劇場公開映画批評:プロヴァンスの恋

1997年12月上旬号

外国映画紹介:プロヴァンスの恋

1997年9月上旬号

特集 プロヴァンスの恋:作品評

特集 プロヴァンスの恋:ジャン=ポール・ラプノー監督 インタビュー

COMING SOON【新作紹介】:プロヴァンスの恋