近未来。建設中のハイテク・ビル、アルゴンキン・ビルにコンピュータの修理人を装って二人の兵士が潜入。彼らの仕事は、翌朝フリーウェイをやって来る黒塗りの車を襲うことだ。“狙撃者”(ドルフ・ラングレン)は暗殺のプロ。黒幕のの以来のままに世界各地で殺しを行う。標的の正体は何も知らず、興味もない。分かっているのは、“指令者”の命令一つで、彼に常につき従う“狙撃者”が自分を殺すということだけだ。彼は、“監視者”の美女(ジーナ・ベルマン)と共に、ビルの階上で超高性能ライフルを設置し、準備を始める。ところがビルには2人の邪魔な警備員が……獰猛で好色なオハラ(クリス・ハイヤーダル)とおとなしいが狡猾そうなクレイン(コンラッド・ダン)だ。オハラは“監視者”をつけ狙い、彼女に襲いかかるが“狙撃者”に倒される。それまで幾多の戦場で共に戦いながら、相寄ることのなかった二人は、その夜、初めて愛し合う。決行の朝。標的の車が射程距離内へ……突如、車は何物かの襲撃を受け炎上。全ては“指令者”の罠で、二人は消される手筈だったのだ。完全武装の集団が襲いかかり、“指令者”が姿を現した。何とその正体はクレインだった。しかし、事態を予測していた狙撃者は、彼を返り討ちにした。乱戦の中脱出した“監視者”は、“狙撃者”の雄姿を見守ると、そこを立ち去った。