人気者のウォレスとグルミットと、その監督ニック・パークの評価を決定的にしたクレイメーションの画期的傑作。今回は二人組がNASA開発のお散歩自動ズボンや謎のペンギン紳士にさんざん振り回される、犯罪映画タッチのコメディ。パークはボブ・ベイカーと共同で脚本も執筆、ブライアン・シブリーが協力。音楽は「チーズ・ホリデー」のジュリアン・ノット。本作は94年アカデミー賞最優秀アニメーション賞を受賞したほか、シカゴ映画祭グランプリなど数多くの国際的な映画・アニメーション関連の賞を獲得し、また95年のクレルモンフェラン短編映画祭では、映画100年を代表する100本の短編のひとつに選ばれている。日本では広島国際アニメーション・フェエスティバルで上映されたほか、NHK衛星放送でも『はき違えたズボン』の題で放映された。