ジョー・リーランド刑事(フランク・シナトラ)は、ホモ男殺人事件の捜査を担当し有力な容疑者フェリックス(トニー・ムサンテ)を捕まえた。そして、気長に彼を調べあげた結果、ついにフェリックスに犯行を自供させた。リーランドは、この事件の功績を認められ、警部に昇格したが、必ずしも、心から喜べるという状態ではなかった。というのは、彼の家庭が、あまりうまくいっていないからだ。妻カレン(リー・レミック)は病的な多淫性。さりとて彼は離婚にふきみきれない。むしろ彼は、妻が不憫に思われてならない。フェリックスが処刑されたとき、計理士のコリン・マキーバーが競馬場のグランド・スタンドの上から、飛び降り自殺をした。だが、マキーバーの妻ノーバ(ジャクジャクリーン・ビセット)は、あくまでも他殺だと言いはり、リーランドに捜査を依頼してきた。新たな捜査が始まり、2人が会う機会はふえていった。そしていつしかロマンを噂されるようになった。リーランドは捜査を続けていくうちに、派生的に市の役人たちの中に、公用地の不正売買をしている者がいることを発見し、これにマキーバーが関係していたことをつきとめた。そしてホモ男殺人事件の犯人はフェリックスではなく、マキーバーであることが判明した。皮肉な結果であった。同時に、このことは、リーランドにとって致命的な出来事であった。彼はすべてを公表して辞職し、私立探偵として再出発したのである。