ピアノの教師である一太郎と、彼の異母弟でプータローのタケシ、そして彼らの父の愛人の連れ子で絵を描くことが好きなツグオの三人は、川の近くにあるあと一週間で取り壊しの決定した古びた家に住んでいた。そんな日、いとこのサケ子が彼らの引っ越しの手伝いをするためにやって来る。初めは懐かしさやそれぞれの成長ぶりに興味を覚えつつ、うまくやっていく四人だったが、タケシに好意を抱いていたサケ子の登場は、タケシの恋人・玉子の嫉妬心をひどく煽り立て、また一太郎にひそかな恋心を抱いていたツグオは、サケ子に魅かれていく一太郎を見て気が気ではなくなってしまう。サケ子を中心に2つの三角関係が交差し、彼らの関係はギクシャクしていった。そんな中、玉子だけはそんな状態に白黒つけようとサケ子に対峙し、姿を消すように言う。そのこともあってサケ子は一太郎と寝るが、一太郎からの結婚の申し込みは断る。そして、いよいよ取り壊しを明日に控えた夜、タケシは玉子と一緒に家を出て、サケ子と一太郎、ツグオの三人が家に残されるのであった。