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帰国

  • だもいきこく
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  • 平均評点

    70.0点(9人)

  • 観たひと

    20

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1949
公開年月日 1949/11/22
上映時間 91分
製作会社 新東宝
配給 新東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダード
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督佐藤武 
監修渡辺邦男 
脚本岸松雄 
製作佐藤一郎 
撮影山崎一雄 
音楽飯田信夫 
録音鈴木勇 
梶由造 
伊藤寿一 
照明横井総一 

キャスト

出演井上正夫 校長小宮
野上千鶴子 娘春江
堀雄二 堀木
和田信賢 新聞記者
堀雄二 筒井
轟夕起子 畑みさ子
大日方伝 三上
荘司肇 靴みがきの少年
田中春男 商人風の男
山口淑子 ダンサー笙子
池部良 啓吉
泉麗子 ダンサー幸子
堀越節子 ダンサー千惠子
藤田進 儀一
藤間房子 おばあさん
清川虹子 女房おとく
花井蘭子 芙美子

解説

製作は「異国の丘」(渡辺邦男と協同)と同じ佐藤一郎。監修を「異国の丘」の製作、脚本、監督を担当した渡辺邦男が当り、「わが街は緑なり」以来の佐藤武が、岸松雄(「小原庄助さん」の製作、脚本)の脚本により監督する。出演者は「暁の脱走」の池部良、山口淑子、田中春男「忘れられた子等」の堀雄二らの他放送局アナウンサー和田信賢も出演する。

あらすじ

ソ連地区からの引揚げが再開された。☆第一話--両親のない堀木は東京への同志と別れ、叔父の家へ寄るつもりで、ある小駅に下りたが、ここで息子を戦地で失って気狂いとなった老校長とその娘の親娘の情にほだされて東京へ向った同志を追うことをやめる。☆第二話--列車の中で「帰ったら共産党に入党するという誓いは単なる乗船切符でなかったはずだ」と叫ぶ同志を冷たくながめていた筒井は姉の家に帰ると、夢にも忘れなかった愛人と会うことが出来た。☆第三話--上野の人民大会に参加しながら三上は赤旗のもとへいくのはいやだという。彼は列車にのる前浮浪児のくつみがきにピースを買いにやるが、帰ってこず、いよいよ列車が出るとき、正直な少年はピースを買ってかけつけ、温い気持となる。☆第四話--あるダンスホールの歌手笙子は恋人啓吉を待っていた。ある夜啓吉に似た青年が来て笙子と踊っているとき警官が来て彼をつれ去った。彼は復員して女に裏切られ、転落した男だという。そのとき入れ違いに啓吉が現れて、笙子に「おれは人民政府の樹立を目ざして帰ってきた。共産主義社会の実現のためには暴力も辞さぬ。君は資本家にこびをうっている。違った世界の人間だ。さよなら」と、笙子のなぐさめや愛情をふりすてて、目をすえて去っていく。☆第五話--漁師まちへ帰った儀一はたくさんの子供を前にして「ロシアだってちっとも平等ぢゃねえ、でけえ赤旗ふりゃメシがよけいもらえた。向うじゃ船が無えってきかされて帰るのがおそくなったが舞鶴にゃ船が一ぱいだ、うそつきだ、一日でも余計にコキ使おうとしやがったんだ」といいきかせた。☆第六話--芙美子の夫は病気で帰り舞鶴へつくと同時に死んだ。夫はもっと早く帰れるはずだったのに反動だとにらまれておくらされたとか。芙美子は叫んだ「去年帰してもらえればこんなことにならなかったのに!船が無かったなんてうそです!なぜ早く帰えしてくれなかったの!うらみます!」と、そして自殺した。翌日の新聞に芙美子の写真とともに「死の抗議--引揚再開を遅らせたソ連をうらんで春なき九年間に悲しき終止符!」と--。

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