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わが子ゆえに

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基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1949
公開年月日 1949/5/30
上映時間 90分
製作会社 東横京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督小杉勇 
脚本荒牧芳郎 
八木保太郎 
原作八木隆一郎 
企画坪井与 
製作マキノ満男 
撮影藤井春美 
美術堀保治 
録音武山大蔵 
照明中山治雄 

キャスト

出演轟夕起子 ゆきえ
片山明彦 良吉学生
見明凡太郎 平作
北龍二 良平
東曜一 久造
小崎次郎 清治
飯田蝶子 おげん
西村秀子 お咲
千坂由起 お玉
水原道子 お君
千早隆子 おたみ
小田切ふみ子 清香
山口勇 土堤政
高橋照明 易者

解説

製作は「不良少女(1949)」「のど自慢狂時代」につぐマキノ満男、企画の坪井与とは「新妻会議」以来の顔合せ、原作は「深夜の告白」「望みなきに非ず」の八木隆一郎、脚色は「緑なき島」の八木保太郎と、「男を裁く女」以来の戦後第二回執筆の荒牧芳郎の協同、「花嫁選手」「かくて忍術映画は終わりぬ」の小杉勇がメガフォンをとる。主演は「今日われ恋愛す」「森の石松(1949)」の轟夕起子、「美しき罰」の見明凡太朗、「不良少女(1949)」の片山明彦、「春の戯れ」「花婿三段跳び」の飯田蝶子らが共演する。

あらすじ

田畑の中に点在する貧しい農家に祖父平作を残したまま、ゆきえは一子良吉をつれ、家出した夫良平の後を追った。北海道の炭坑に働く良吉と再会することが出来たが、良平にはすでに身ごもった、おたみという女があったのだ。ゆきえは女手一ツで良吉を抱え、よいとまけに出たり大福餅やするめを売ったりしたが、それでも可愛い良吉に晩御飯さえ食べさせられないのだ。一時は死を決心したゆきえだったが、良吉の将来を思えばそれも出来なかった。山形屋の酌婦として住みこんだゆきえは、良吉がせめて学校に上がるまでには、せっせと貯金をつづけ、自分の家をもちたいと念願していたがカン言で思い半ばで追い出されてしまった。しかし近所の人達の好意で、どうやら独立して料理屋を経営することが出来、良吉も学校に入り平穏な歳月が流れていった--。田舎に残してきた祖父の平作が良平の死をもたらしてきたとき、良吉はもう立派に成人した高校生で、ゆきえもれっきとした料理屋しののめの女将だった。ゆきえがかねてより良吉の環境を案じていたが、良吉はすでに芸妓の清香にひそかな思いをよせていたのだった。良吉には母ゆきえの親心が清香に対するシットとしか思えず、山形屋に乗りこんで酒に入りびたり始めた。しかし、そのゆきえのかつて働いていた山形屋のその部屋には幼い良吉をつれ秋田を逃げ出してからの長い月日の死の放浪、そして、そこに住み込んでからのゆきえの毎晩体を切り売りした当時の生活が、部屋部屋の天井のフシ穴に至るまで、愛する子ゆえに耐えしのんだゆきえの思い出が秘められていたのだ。それ等を知った良吉も非を悟り、父良平の葬式に参列すべく、何十年振りに母と子は故郷の土をふんだのである。しかしその時も故郷にたらされた電報はしののめの全焼だった。しかし二人は凡ゆる試練にもめげず明るく将来を誓うのだった。

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