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旅裝

  • りょそう
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  • 平均評点

    68.0点(1人)

  • 観たひと

    2

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    0

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1948
公開年月日 1948/2/1
上映時間 0分
製作会社 松竹
配給
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督中村登 
脚本池田忠雄 
製作細谷辰雄 
撮影厚田雄春 
美術浜田辰雄 
音楽伊藤宣二 
照明磯野春雄 

キャスト

出演佐野周二 坂本善吉
市川春代 松井朋子
佐田啓二 川崎新六
幾野道子 川崎しげ子
高松栄子 しげ子の母
殿山泰司 川崎重太
若水絹子 川崎おかつ
清水一郎 戸山
三井秀男 子分甲

解説

「結婚(1947)」「情炎(1947)」「二連銃の鬼」の細谷辰男の製作、脚本は「象を喰つた連中」「長屋紳士録」の池田忠雄(小津安二郎と協同)「処女は真珠の如く」の中村登が監督する。カメラは「長屋紳士録」「新婚リーグ戦」「二連銃の鬼」の厚田雄春が担当。配役は市川春代が久々に出演し、相手役は「長屋紳士録」「新婚リーグ戦」佐野周二「不死鳥」のニューフェイス佐田啓二「処女は真珠の如く」「若き日の血は燃えて」「シミキンの拳闘王」の幾野道子らが出ている。

あらすじ

都会の生活、ずるずると身を引きずり込んでしまう泥沼、杉井朋子はやっとの事その汚濁の中から逃れて来た。田舎の清澄な空気の中に生活の希望を求めて……。だが一体この田舎にたよって行くような人でもあるというのか。だれもいやしない。途方にくれる朋子の前に坂本善吉が現われた。彼は波止場に水揚げされた魚を、魚屋に運び込むトラックの運転手。彼の好意で、朋子は小料理屋の女中に住み込む。この店の板前新六がまたひどく親切者、おかみのおかつも亭主の重太も好人物だった。朋子は何か温い環境の中で、新しい希望の光が見える様な気がする。善吉の様な好もしい若者がもし自分の様な者に……フトそんなことを考える。希望の持てる話だろうか、心楽しい様な、さびしい様な……。ところが朋子の甘い空想を破って、この辺りの顔役で、ヤミ成金の戸山がその毒牙をのばして来た。戸山にたてつくと後がこわい。悪い様にやしねえぜ、とからめ手から重太とおかつは攻められて弱ってしまった、自分の身が可愛けりゃ、戸山のいうことを聞く以外に仕様がない、板前の新六は咄嗟に機転を利かした。「このひとにゃ、チャンと恋人がいるんですよ、坂本善吉でさあ」戸山は引ッ込むより仕方あるまい。しかし御本人の朋子と善吉の方が驚いてしまった。新六がハッキリいってしまったのだ「ほんとか?」と戸山は未練たらしく疑ぐってみる(ほんとうなんだ)善吉はそう思い込む、朋子も新六の言葉で急速に心が動いた。だがこの汚れた身体、ポッと燃え上ろうとする希望のほのおがスッと消えかかる。善吉が笑っていった。「二人で新しい生活を築いて行こう、昔のことなんか忘れてしまうんだ」朋子の眼に始めて輝かしい光がさした。

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