男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

醉いどれ天使

  • よいどれてんし
  • A Drunken Angel
  • ----

amazon


  • 平均評点

    77.7点(325人)

  • 観たひと

    582

  • 観たいひと

    37

  • レビューの数

    64

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1948
公開年月日 1948/4/26
上映時間 98分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督黒澤明 
脚本植草圭之助 
黒澤明 
製作本木莊二郎 
撮影伊藤武夫 
美術松山崇 
録音小沼渡 
照明吉沢欣三 

キャスト

出演志村喬 眞田
三船敏郎 松永
山本礼三郎 岡田
中北千枝子 美代
木暮実千代 奈々江
千石規子 ぎん
飯田蝶子 婆や
進藤英太郎 高浜
殿山泰司 ひさごの親爺
河崎堅男 花屋の親爺
木匠久美子 花屋の女の子
堺左千夫 ギターの与太者
久我美子 セーラー服の少女
笠置シヅ子 ホール歌手
清水将夫 親分
城木すみれ 姐御

解説

「新馬鹿時代」「春の目ざめ」の本木莊二郎の製作。「素晴らしき日曜日」の植草圭之助と「素晴らしき日曜日」「銀嶺の果て」の黒澤明との共同脚本を「素晴らしき日曜日」以来の黒澤明が演出する。カメラは「新馬鹿時代」の伊藤武夫が担当。「新馬鹿時代」の三船敏郎、志村喬、久びさの山本礼三郎、「素晴らしき日曜日」につぐ中北千枝子、「消えた死体」以来の木暮実千代らの共演に「女優(1947)」「雲は天才である」(製作中)の千石規子、「春の目ざめ」の久我美子のほか飯田蝶子、進藤英太郎、清水将夫らが助演している。異色キャストとして笠置シヅ子が登場する。

あらすじ

駅前のヤミ市附近のゴミ捨場になっている湿地にある小さな沼、暑さに眠られぬ人々がうろついていた。これら界わいの者を得意にもつ「眞田病院」の赤電燈がくもの巣だらけで浮き上っている。眞田病院長はノンベエで近所でも評判のお世辞っけのない男である。眞田はヤミ市の顔役松永がピストルの創の手当をうけたことをきっかけに、肺病についての注意を与えた。血気にはやる松永は始めこそとり合わなかったが酒と女の不規則な生活に次第に体力の衰えを感ずるのだった。松永は無茶な面構えでそっくり返ってこそいるが、胸の中は風が吹きぬけるようなうつろなさびしさがあった。しめ殺し切れぬ理性が時々うずく、まだシンからの悪にはなっていなかったのだ。--何故素直になれないんだ病気を怖がらないのが勇気だと思ってやがる。おれにいわせりゃ、お前程の臆病者は世の中にいないぞ--と眞田のいった言葉が松永にはグッとこたえた。やがて松永の発病により情婦の奈々江は、カンゴク帰りの岡田とけったくして松永を追い出してしまったため、眞田病院のやっ介をうけることになった。松永に代って岡田勢力が優勢になり、もはや松永をかえりみるものもなくなったのである。いいようのないさびしさにおそわれた松永が一番愛するやくざの仁義の世界も、すべて親分の御都合主義だったのを悟ったとき、松永は進むべき道を失っていた。ドスをぬいて奈々江のアパートに岡田を襲った松永は、かえって己の死期を早める結果になってしまった。ある雪どけの朝、かねてより松永に想いをよせていた飲屋ひさごのぎんが親分でさえかまいつけぬ松永のお骨を、大事に抱えて旅たつ姿がみられた。

関連するキネマ旬報の記事

1983年11月上旬号

特別企画 [黒澤明の全貌]によせて 第1回 私の黒澤映画:「酔いどれ天使」

1956年臨時増刊号 戦後十年傑作シナリオ集

特別口絵:酔いどれ天使

「戦後十年傑作シナリオ集」東宝映画 1948年作品:酔いどれ天使