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世にも面白い男の一生 桂春団治

  • よにもおもしろいおとこのいっしょうかつらはるだんじ
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  • 平均評点

    60.2点(19人)

  • 観たひと

    26

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    9

基本情報

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1956
公開年月日 1956/11/27
上映時間 108分
製作会社 宝塚映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督木村恵吾 
脚色木村恵吾 
渋谷天外 
原作長谷川幸延 
企画佐藤一郎 
製作滝村和男 
撮影三村明 
美術水谷浩 
音楽原六朗 
録音志木田隆一 
照明入江進 
編集庵原周一 
助監督辻村光慶 

キャスト

出演森繁久彌 桂春団治
田村楽太 坂井力蔵
淡島千景 おたま
高峰三枝子 おりゅう
八千草薫 とき
浮世亭歌楽 桂円治郎
田中春男 立花屋花橘
西川ヒノデ 浪花屋蝶治
杉山昌三九 双竜軒梅月
青山正雄 双竜軒梅丸
桂春坊 林家染丸
毬るい子 おてる
本郷秀雄 桂小春団治
守住清 桂福団治
清水元 
松鶴家光晴 加藤
浮世亭夢若 山口
加津一 林田
石田茂樹 東条
日夏有里 お美代
森健二 源三
旗一郎 亀八
石田守衛 為之助
楠栄二 伝吉
丹羽円四郎 仙吉
大路三千緒 おせん
藤本幸次郎 伊左吉
千石規子 おりん
都家文雄 庄八
有明月子 おその
山路義人 野伏
寺島雄作 伊兵衛
芝田総二 池田屋
森川金太郎 斎木
横山エンタツ 小林
水代玉藻 
浪花千栄子 おあき
三好栄子 おとり
有田たね おさく
吉川雅恵 おさん
宇津保千春 金弥
関根永三郎 善吉
夏亜矢子 お豊
翼ひかる 芸者
汐風享子 二鶴のおかみ

解説

大阪が生んだ無類の愛敬者、桂春団治の物語。長谷川幸延の原作より監督の木村恵吾が新喜劇の渋谷天外と共同脚色、「月の紘道館」の木村恵吾がフリーになっての第一作。撮影は「遠山金さん捕物控 影に居た男」の三村明。主な出演者は「猫と庄造と二人のをんな」の森繁久彌、「日本橋」の淡島千景、「殉愛」の八千草薫、「日蝕の夏」の高峰三枝子、「猫と庄造と二人のをんな」の浪花千枝子、エンタツ、「天上大風」の田中春男、「アチャコ行状記 親馬鹿天国」の本郷秀雄、ほかに三好栄子、杉山昌三九、山路義人など。

あらすじ

大阪ミナミ法善寺横丁の寄席“花月”で前座を勤める桂春団治。新らしい型の上方落語で世間に一泡ふかせようとしても仲間は白眼視、お客にはののしられる有様である。だが彼に二階を貸している車夫の力蔵、小料理屋の女中おたま達は、彼を見込んで苦しい生活の中からも何かと尽す。殊におたまは借金取りに行った際、彼と床を一つにしてしまう程。やがて看板も大きくなった春団治、だが相変らずピーピーで、酒と女癖の悪さはつのるばかりである。御ひいき筋、小間物問屋岩井辰の若後家おりゅうも、やがて彼と割ない仲となる。その頃、京都の宿屋の娘ときが、女房にしてやるという言葉を真に受け、身重の体で訪ねてくる。さすがに堪り兼ねたおたまは彼の許を去る。その日の暮しにも困るときは、お抱え車夫となった力蔵と相談し寄席の傍にある力蔵の車へ子供を捨てる。負けたとばかり子供を抱き久しぶり我家へ戻った春団治も、酒がないとおりゅうの家へ行こうとして力蔵にドヤされる。六年の後、今は一枚看板となった春団治はレコード会社との契約違反で差押えられるが、おたまが作ってくれた弁償金で救われる。金を持参したおりゅうから仔細を聞いた彼はおたまを訪ね、よりを戻そうとしたが、「芸人の苦しさは判っても人間の苦しさが判らへん」といわれ、ハッとする。京都に訪ねたときからもきめつけられ、成長した我が子によそながら会った春団治は、間もなく病に倒れた。臨終の際、先に死んだ力蔵が白い人力車で迎えに来た。おたま、とき、おりゅうらの涙に送られ、春団治は「本当に泣いてくれてるのやろか?」と呟きながら息を引取った。

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