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喜劇 駅前旅館

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  • 平均評点

    65.9点(73人)

  • 観たひと

    118

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    20

基本情報

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958/7/12
上映時間 109分
製作会社 東京映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 疑似ステレオ
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督豊田四郎 
脚色八住利雄 
原作井伏鱒二 
製作佐藤一郎 
製作補金原文雄 
撮影安本淳 
美術松山崇 
音楽団伊玖磨 
録音渡会伸 
照明石川緑郎 
編集岩下廣一 
製作主任大久保欣四郎 
助監督広沢栄 
スチール山崎淳 

キャスト

出演森繁久彌 生野次平(柊元旅館番頭)
森川信 柊元三治(柊元旅館主人)
草笛光子 柊元お浜(柊元旅館内儀)
藤木悠 柊元梅吉(柊元旅館中番)
三井美奈 柊元お京(柊元旅館女中)
都家かつ江 柊元お松(柊元旅館女中)
伴淳三郎 高沢(水無瀬ホテル番頭)
多々良純 春木屋番頭
若宮忠三郎 杉田屋番頭
フランキー堺 小山欣一(添乗員)
淡島千景 お辰(辰巳屋女主人)
淡路恵子 於菊
左卜全 相田(関西女子高校先生)
藤村有弘 広見(四国男子高校先生)
浪花千栄子 保健の先生(山田紡績)
若水ヤエ子 女の先生(東北女高)
山茶花究 カッパのボス株
大村千吉 カッパA
西条悦朗 カッパB
堺左千夫 カッパC
水島直哉 カッパD
小桜京子 辰巳屋小女
谷晃 山田(紡績所長)
三田照子 芸者

解説

雑誌『新潮』に連載されて好評を博した井伏鱒二の原作を、「季節風の彼方に」の八住利雄が脚色したもので、駅前旅館のあけくれと、番頭稼業を描いた喜劇。「負ケラレマセン勝ツマデハ」の豊田四郎が監督、「家内安全」の安本淳が撮影した。出演は「欲」の森繁久彌・伴淳三郎、「ぶっつけ本番」のフランキー堺・淡路恵子「大番 (完結篇)」の淡島千景、そのほか草笛光子・三井美奈・浪花千栄子など。色彩はイーストマンカラー。パースペクタ立体音響。

あらすじ

“私、駅前の柊元(くきもと)旅館の番頭でございます”生野次平は三十年の経験をもつ「お帳場様」である。上野界隈も昔とはずい分変ったものだ。柊元旅館は今日も修学旅行の団体客でごったがえしている。馴染みの旅行社の添乗員・小山が忙しく中学生をさばく。次平は山田紡績の社長一行のなかの女客に二の腕をつねられた。その女客は女中のお京に伝言を残すと発っていった。次平には気の合った番頭仲間が四人いた。そのうちの高沢に尻尾をつかまれ、今度の慰安旅行の幹事にされた。その役は艶聞を立てた者に振りあてられることになっていたのだ。馴染みの飲み屋・辰巳屋のお辰のところで行先を江の島と決めた。夏の江の島には全国から番頭たちが客引の腕をみがきにくる。昔、ここで次平や高沢は芸を張り合ったものだ。次平は彼をつねった女のことをやっと思い出した。於菊--江の島時代の旅館の豆女中だった。間もなく、例の山田紡績の女工たちの団体がやってきた。於菊が保健係の先生と共に引卒していた。次平は席を設けて於菊と会ったが、“旅の恥はかきすてというような気持……”といった於菊の言葉が彼のカンにさわった。社長の妾で工場の寮長に納って満足気な女の手前勝手だ。“お前、宿へ帰んなよ”彼には昔流の意地があった。--下級旅館の強引な客引・カッパの連中が格元に泊った女学生三人を怪我させた。次平は主人から怒鳴られ、小山は自分の客から怪我人が出てクサった。次平は一計を案じ、上野駅前浄化運動を始め、カッパ連中を締め出す看板を一帯にめぐらした。本部は辰巳屋に置いた。カッパ連は次平を出せと柊元に押しかけた。因っているお内儀を助けようと、次平は暇乞いの口上を述べたが、主人がそれを利用し、本当に彼をクビにした。彼はさっと最後の客引きの手際を見せるとそのままを消した。その夜、小山もお京を連れて柊元を出、大阪を目指した。次平は追ってきたお辰と一緒に日光行の二等車に収っていた。住み慣れた上野の火がのろのろと二人の目前を動いていった。

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