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裸の町(1957)

  • はだかのまち
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  • 平均評点

    69.8点(18人)

  • 観たひと

    34

  • 観たいひと

    6

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/7/11
上映時間 113分
製作会社 東京映画
配給 東宝
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督久松静児 
脚色八住利雄 
原作真船豊 
製作滝村和男 
佐藤一郎 
撮影玉井正夫 
美術小島基司 
音楽池野成 
録音西尾昇 
照明今泉千仭 

キャスト

出演池部良 富久善光
淡島千景 富久喜代
森繁久彌 増山金作
杉村春子 増山さく
山崎猛 増山光男
志村喬 榊原権助
浪花千栄子 榊原たま
淡路恵子 花枝
江幡高志 山瀬
織田政雄 三次
山茶花究 植松
山本学 源吉
田中春男 井谷
左卜全 梅井
原保美 須永
山内みどり 須永かね子
十朱久雄 支店長
天津敏 信用組合従業員
松井博子 みよ
長谷川万里子 宿の女中
吉川孝 差押えの男A
常盤耕司 差押えの男B
磐木吉二郎 差押えの男C
田中志幸 支那そばやの主人
氏家真紀 若い女
菅井きん 相良夫人
加藤春哉 若い男、加賀
月野道代 奥さん風の女
海野光一 用心棒A
赤尾関三蔵 用心棒B
皆川一郎 増山の乾分

解説

劇作家・真船豊の同名原作の映画化。金欲に狂う庶民生活の赤裸々な姿を描く。「智恵子抄(1957)」の八住利雄が脚色、「雨情」の久松静児が監督した。撮影は「あらくれ(1957)」の玉井正夫。主演は「山鳩」の森繋久弥、「体の中を風が吹く」の淡島千景、「忘却の花びら (完結篇)」の池部良、淡路恵子、志村喬、「近くて遠きは」の杉村春子。ほかに浪花千栄子、山崎猛、山茶花究、織田政雄など。

あらすじ

クラシック音楽が好きな富久は、その趣味を生かしてクラシック・レコードの専門店「ロゴス堂」を開いているが、商売は不振で、その上生来の人の良さから友人の借金まで背負込んで、そのため高利の借金に苦しんでいた。富久をとり巻く高利貸の一人、増山はやはり富久の債権者の一人商売仇の大高利貸榊原に一泡ふかせるため、出し抜いて富久から金を取り立てようと企んだ。そして、富久を甘言でつり、ロゴス堂を明渡させ、その権利金三十万円を取り上げてしまった。富久の妻喜代は、最初から増山を疑ってはいたが、こうして住む家も奪われてしまったのに無気力でいる夫に愛想がつきて、ひとりで故郷に帰るといい出した。いまは何事もあきらめた富久は、その喜代を駅に送った。一方、榊原は増山に出し抜かれたと知り激怒して、この仇を必ず討つといきまいた。その頃、増山の冷酷さ、えげつなさにようやく嫌気がさした妻のさくは、増山が銀行にも預けずに床下に隠しておく莫大な金をこっそり持ち出して、もうこれ以上増山が没義道なことをしなくてすむよう、街の金融機関さくら相互協会に持ち込んだ。ところが、この協会こそ実は榊原が黒幕のインチキ金融業なのだ。これを知った増山は、さくを殴りつけると狂人のようになって榊原の家に飛んで行った。うまうまと彼の金をまき上げ仇を討った榊原は、そんな増山の姿をせせら笑った。--扉を深く降したさくら相互協会の前で、へそくりを預けた庶民たちが蒼い顔で騒いでいる。その中には、増山とさくとその子供たちもいた。その場に、とぼとぼ富久がレコード・ケースを下げて通りかかると、その前に微笑を浮かべた喜代が立った。喜びに顔を輝かす富久。そして、生命と一緒に大切にして来たレコードを売って夜店を出す、という夫の計画に喜代は新たな明るい希望を持った。

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