男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

大江戸風雲絵巻 天の眼

  • おおえどふううんえまきてんのめ
  • ----
  • ----


  • 平均評点

    63.0点(6人)

  • 観たひと

    9

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    1

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/4/16
上映時間 126分
製作会社 松竹・京都
配給 松竹
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ カラー
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督大曾根辰保 
脚色鈴木兵吾 
原作三村伸太郎 
製作岸本吟一 
撮影石本秀雄 
美術武田殷一 
音楽黛敏郎 
録音福安賢洋 
照明寺田重雄 
編集相良久 

キャスト

出演高田浩吉 伊之(業平小僧)
田村高廣 佐野善左衛門
松本幸四郎 松平定信
雪代敬子 おしの
市川恵美子 お美津
瑳峨三智子 雪江
高峰三枝子 りゃんこのお千代
大河内傳次郎 田安玄斎
北原隆 由松
近衛十四郎 末広町の伝八
高野真二 有田源次郎
小沢栄 田沼意次
山内明 田沼意知
森美樹 剣特弥左衛門
大友富右衛門 大川屋
山路義人 近藤屋
寺島貢 由右衛門
小川虎之助 津藤屋(五平)
左卜全 与右衛門
海江田譲二 将軍家治
夏川静江 宝蓮院尼
水原真知子 お牧の方
永田光男 阿部伊勢守
野沢英一 水野出羽守
藤間林太郎 松平周防守
南光明 牧野備後守
永島昭 松平伊豆守
乃木年雄 酒井飛弾守
中田耕二 松平対馬守
富本民平 相模屋
笹川富士夫 荻原長七郎(新番の侍)
永井邦近 川井左京(新番の侍)
小林立美 笹木清左衛門(新番の侍)
玉島愛造 丹羽家朴(茶坊主)
宮武要 奥村長覚(茶坊主)
滝川美津枝 お内儀
生方功 学者
浅岡襄 田安家の仲間
ヤサカ俊夫 由松の友人
田中謙三 田沼家家老
宮嶋安芸男 五藤屋番頭A
高見孝三郎 五藤屋番頭B
天野匁一 侍者の長老
光妙寺三郎 伊豆屋

解説

田沼意次の悪政に挑む怪盗の正義とロマンを描いた三村伸太郎の原作より「男の牙」の共同脚色者の一人鈴木兵吾が脚色、「顔(1957)」の大曾根辰保が監督した。撮影は同じく石本秀雄。主演は「伝七捕物帖 美女蝙蝠」の高田浩吉、「男の牙」の田村高廣、瑳峨三智子、「「朝雲暮雲」より 野武士と女」の高峰三枝子。ほかに雪代敬子、大河内傳次郎、松本幸四郎、小沢栄、高野真二、山内明など。色彩は松竹イーストマンカラー。

あらすじ

将軍家治の時代。世にいう天明の大飢饉に加えて時の老中田沼意次、意知父子の悪政は、庶民に塗炭の苦しみを与えた。折しも富豪や権力者を狙い、奪った金銭を庶民にばらまく業平小僧なる怪盗が出没した。ある夜、材木商五藤屋へ入った業平小僧は田沼に贈賄する御神馬を奪うが、逃げる途中、旅装の旗本佐野善左衛門にぶつかる。善左衛門は、はっと構えるが業平小僧も隙なく対し、事なく別れる。その善左衛門は翌日千代田城に田沼意知を訪ね、かつて意知が権力で奪った、上州の自分の神社の宝物--御神馬などを返してくれと頼む。しかし、善左衛門の妻雪江に横恋慕し、ふられた恨みのある意知は勿ろん拒む。一方、業平小僧の本名は伊之といい表向きは、妹お美津とべっ甲屋を営んでいた。彼が盗賊になったのは、相愛の津藤屋の娘おしのが色好みの意次に強引に奪われたからであった。田沼の暴政は目に余るものがあり、老中溜の間詰の松平定信も、その打倒を願っていた。定信の叔父で将軍吉宗の孫、玄斎は、ある夜、意知の刺客団に追われる善左衛門を救い、かつて自分の屋敷に乗込んだが、気っぷのよさに放してやった業平小僧に会い彼のべっ甲屋にかくまってもらった。やがて田沼の暴政を怒る町人が一斉に暴動を起した。業平小僧も田沼の邸へ例の御神馬を善左衛門の頼みで取返しに行く。おしのとも一目会うが捕手に追われ、危機を、かねて彼に好意を寄せるスリのお千代に助けられる。二度目の襲撃で業平小僧は遂におしのを連れ出すが、べっ甲屋に戻った二人を見て、お千代は自分の恋を諦めた。一方、田沼は業平小僧捕縛を厳命する。群る補手の中を業平小僧は、おしのを玄斎に預けて逃げる。しかし彼に心底から惚れるお千代の健気な犠牲で独り逃れた業平小僧は、田沼に取入る豪商連を次々と倒した。一方、千代田城内では、田沼の没落を暗示するかのように折から起った日蝕のかげりの中で善左衛門が意知に刃傷、これを倒した。松平定信によって田沼の悪政が追及され、やがて大江戸に再び明るい日が戻った。元の伊之に返った業平小僧も、お千代の墓前に、べっ甲屋としての再出発を誓った。

関連するキネマ旬報の記事

1957年6月下旬号

日本映画批評:大江戸風雲絵巻 天の眼

1957年4月下旬号

日本映画紹介:大江戸風雲絵巻 天の眼