東西大学の女子学生、水谷春子は、彫刻家志望の伊藤庄平と恋愛結婚にゴール、イン。チャッカリ屋の啓子始めグループの友情で、ふかし芋の挙式も終え、一同の寄附金を生活資金として倉庫の二階、春子の下宿に新居を構える。春子と同居していた光世は、止むなくギャレージの二階、啓子の下宿へ同居、ここでは同じT大の学生真田俊一がアルバイトに日曜運転手をやっている。俊一の父雄吉の洋食屋“サナダ”で童話作家石山老人が紙芝居を見せて子供達の人気をさらっている処に、愚連隊ドライの鉄が言い掛りをつけ暴力を振う。程なく、ブラジルの大農場主の未亡人太田きんが帰国してくる。昔の恋人雄吉は年甲斐もなくソワソワ。だが無一文と判り親戚一同の態度は豹変するが、俊一らグループは“サナダ”に女史を引受ける。ところで、庄平と春子は生活苦から学費滞納、春子は夜はアル・サロで働くこととなる。ドライの鉄に殴られ寝込んだ石山老人に部屋を提供した俊一は啓子と光世の下宿に同居し、揃ってアル・サロで働いていた。ある日、中年男の誘惑を受けた啓子はホテルから飛出したところをきん女史の秘書北島宏に保護される。鉄の黒幕、高利貸の水野は遂に土建屋松下と共に借金の強制取立てを口実にマーケット立退きを迫ってくる。切歯扼腕の一同。その前に、きん女史が小切手を差出し援助を申出る。国の人々の真意を探ろうと無一文を装ったとあって一同ビックリ。ドライの鉄も石山老人の家出息子七郎と判り、二人は再会を喜び合う。かくてマーケットの生活は安定し、雄吉もきん女史と結婚することになった。