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殉愛(1956)

  • じゅんあい
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  • 平均評点

    60.2点(20人)

  • 観たひと

    38

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル ラブロマンス / 戦争
製作国 日本
製作年 1956
公開年月日 1956/10/31
上映時間 101分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督鈴木英夫 
脚色沢村勉 
鈴木英夫 
原作山田照子 
製作金子正且 
撮影安本淳 
美術阿久根巖 
音楽高木東六 
録音下永尚 
照明横井総一 
編集岩下廣一 
衣裳安藤節子 
製作担当者黒田達雄 
助監督岩内克己 
記録黒岩美穂子 
スチール荒木五一 
特殊技術円谷英二 
渡辺明 
城田正雄 
向山宏 

キャスト

出演八千草薫 山田照子
笠智衆 父栄三
夏川静江 母歌子
峰京子 妹英子
西島淳子 妹直子
鶴田浩二 伊東敏郎
小林桂樹 秋田博
石原忠 三島正男
加東大介 安宅幹哉
田島義文 分隊長
清水一郎 飛行長
多々良純 従兵

解説

戦争という抗し得ぬ暴力に死をもって抗議し、学徒出身の特攻隊員である夫に殉じて、若き生命を断った妻の手記を基にして映画化する愛の物語。山田照子の遺作から「夕日と拳銃」の沢村勉と鈴木英夫が脚色、「チエミの婦人靴」に次いで鈴木英夫が監督。撮影は「恐怖の逃亡」の安本淳。主な出演者は「白夫人の妖恋」の八千草薫、「嵐(1956)」の笠智衆、「与太者と若旦那」の鶴田浩二、「のんき夫婦」の小林桂樹、加東大介、その他、夏川静江、宝塚の峰京子、多々良純、清水一郎など。

あらすじ

大平洋戦争末期。目黒にある山田照子の家も勤めのある父栄三を残し、母歌子、妹英子と直子が疎開の準備。だが照子は海軍予備学生として学徒出陣し土浦航空隊にいる恋人伊東敏郎と離れてしまうのが辛かった。二人の願いは戦争終結だけ。硫黄島陥落の頃戦局は急迫、特攻隊の体当り戦法が採られた。敏郎の戦友三島少尉は出撃の日、許婚の写真を敏郎に託し、敵艦に突入、自爆した。ある日、照子は疎開先から敏郎の隊を訪ね、戦友秋田少尉の計いで二人は海岸で話し合う。死んで行く身で彼女を拘束したくないという敏郎に、一日でもよいから妻にと照子は泣く。やがて簡素な結婚式が行われ、月二度の外出日にお互の無事を確かめ合う新婚生活が続いた。間もなく敏郎は三重県へ転属。面会も許可されぬ照子は不安に襲われる。ある夜、急病で倒れた秋田に代り、敏郎が出撃することになる。彼はガソリンタンクの被弾で基地に戻るが分隊長に面罵され、翌朝再び秋田らと出撃を命令される。敏郎は最後の外出で照子一家を訪れたが明日の出撃を口にだせない。だが照子は懐中の遺書をみつけ、彼のあとを追う決心を固める。翌朝、敏郎と駅頭で永遠の別れを告げた照子は、帰宅して最後の日記をしたためた上、薬をのんだ。帰隊途中で爆撃を受けた敏郎は、よろめきつつも照子の部屋に辿りつき、その死顔に号泣した。彼は照子の横に寝て拳銃をとり出す。やがて敵機の轟音が響く中に発射音が聞えた。

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