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青銅の基督(1955)

  • せいどうのきりすと
  • ----
  • Christ in Bronze


  • 平均評点

    67.7点(23人)

  • 観たひと

    39

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1955
公開年月日 1955/10/11
上映時間 125分
製作会社 松竹・京都
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督渋谷実 
監修新村出 
脚色斎藤良輔 
原作長与善郎 
製作総指揮高村潔 
企画佐々木孟 
製作白井和夫 
制作補杉山茂樹 
撮影長岡博之 
美術松山崇 
音楽黛敏郎 
録音奥村泰三 
照明村田政雄 

キャスト

出演岡田英次 萩原裕佐
岡田和子 とみ
滝沢修 キリシトファ・フェレラ
荒木忍 藤田多門
香川京子 モニカ
石浜朗 吉三郎
山田五十鈴 君香
信欣三 富井孫四郎
幾野道子 お佐和
三井弘次 岩吉
毛利菊枝 つる
堺駿二 長次
山形勲 奉行
山路義人 与力
伊達信 儀右衛門
野添ひとみ お蝶
薄田研二 長老
富本民平 老信徒
高木悠子 白菊
谷鈴子 牡丹
柳紀久子 桔梗

解説

長与善郎の小説を「日の果て」の斎藤良輔が脚色し、「勲章」の渋谷実が監督、「名探偵明智小五郎シリーズ 青銅の魔人 第一部」の長岡博之が撮影を担当した。主なる出演者は「暴力街(1955)」の岡田英次、「六人の暗殺者」の滝沢修、「獄門帳」香川京子、「花ひらく(1955)」の山田五十鈴、野添ひとみ、「燃ゆる限り」の石浜朗など。

あらすじ

徳川幕府がキリシタンの根絶に躍起となっていた頃、長崎の奉行所で南蛮バテレンのキリシトファ・フェレラは拷問の苦しさに堪えかね、幕府の政策に協力することを誓った。若い南蛮鋳物師萩原裕佐はキリシタンの娘モニカを愛しているが、モニカの父多門は裕佐がキリシタンでないので、結婚を許さなかった。フェレラの密告で多門が捕えられ、悲惨な最後を遂げた。ある日、フェレラは下役人岩吉からキリシタン根絶に妙案はないかと訊かれ、踏絵の代りに鋳物のキリスト像を用いることを進言した。奉行所の手先となった絵師孫四郎が、商家の若旦那に頼まれたと偽って、裕佐にこの仕事を引き受けさせた。裕佐はモニカへの愛のため、見事な青銅のキリスト像を仕上げたが、フェレラの提案で踏絵代りに使われると知って激怒し、モニカの弟吉三郎にフェレラにこそ憎むべき裏切り者だと告げた。裏切り者を殺そうといきり立つ吉三郎を押し止めたモニカは、和蘭屋敷にフェレラを訪ね、彼の良心にうったえて翻心させようとするが、フェレラはきかなかった。フェレラが何者かに狙撃されたのはそれから間もなくのことである。クリスマスの夜、儀右衛門の家に集まった信者たちは、まだ傷の癒えぬフェレラの案内で乗り込んだ役人に捕えられた。処刑の日、信徒たちは、裕佐の精魂こめて作ったキリストの前にひざまづいて礼拝した。それを見た奉行は、最後まで信徒でないといい張る裕佐を、背後から突き刺した。十字架にかけられた信従たちの口から讃美歌が唱えられた。その下に葡いよった瀕死の裕佐は、初めてモニカの愛の言葉を聞いた。地獄繪さながらの光景を前に「いつの世にもユダはいる」とつぶやくようにいったのはフェレラであった。

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