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番町皿屋敷 お菊と播磨

  • ばんちょうさらやしきおきくとはりま
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  • 平均評点

    58.8点(12人)

  • 観たひと

    21

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/3/3
上映時間 93分
製作会社 大映京都
配給
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダード
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督伊藤大輔 
構成川口松太郎 
脚色伊藤大輔 
原作岡本綺堂 
撮影杉山公平 
美術水谷浩 
音楽伊福部昭 
録音海原幸夫 
照明加藤庄之丞 
衣裳考証甲斐庄楠音 
仕舞指導片山九郎右衛門 
茶道指導井口海仙 

キャスト

出演長谷川一夫 青山播磨
津島恵子 お菊
田崎潤 巳之吉
村田知英子 お早
阿井三千子 千々姫
東山千栄子 真弓
進藤英太郎 大久保彦左衛門
羅門光三郎 坂部
杉山昌三九 久世
小柴幹治 徳川家光
清水将夫 加賀瓜
石黒達也 長坂
市川小太夫 仁平
葛木香一 十太夫
尾上栄五郎 弥七
厚聖四郎 屋代
小川隆 青山左近将監
大崎四郎 喜助
伊庭駿 竹松
千葉登四男 勘助
種井信子 お岩
柳恵美子 お歌

解説

岡本綺堂の原作『番町皿屋敷』を川口松太郎が映画的に構成、「獅子の座」の伊藤大輔が脚色監督し、撮影は「怪盗まだら蜘蛛」の杉山公平が、音楽は「魅せられたる魂」の伊福部昭がそれぞれ担当。キャストは長谷川一夫(花の三度笠)と津島恵子(美しき鷹)の初顔合せに、「美しき鷹」の田崎潤、「心の日月」の村田知英子、「怪猫有馬御殿」の阿井三千子などが出演する。

あらすじ

旗本の名門青山播磨が数多くの良縁を退けて、いまだに独身でいるのは、腰元のお菊という愛人があったからである。或る夜播磨は朋輩の旗本たちを招いて我慢会を催したが、宴半ばに将軍家薬草園附近の出火が報ぜられ、播磨は伯母真弓の火事見舞の為、直ちに馳せ参じたが、火事場は既に大名前田候の抱え火消し加賀鳶に取りしきられ通行を禁じられていた。しかし播磨は無理にこの警戒線を突破し、巳之吉(お菊兄)たち町火消しもこれに続いた。この行動は日頃仲の悪い大名対旗本、大名火消し対町火消しの対立を悪化させ、加賀鳶と町火消し「や」組との喧嘩にまで発展しそうになったが、「や」組の頭弥七は潔よくその非を認め、責任者巳之吉に髪を切らせ、火事場出入り差し止め処分で一先ず事を円く治めた。播磨もこの一件で老中より謹慎を命ぜられた。この急場を救う為に真弓は、前将軍秀忠の落胤で表面は細木掃部の息女千々姫との縁談を進め、姫の仕舞拝見に事よせ播磨と見合いをさせた。又、旗本の長老大久保彦左衛門を動かし、播磨を将軍家光の鷹野の供に加えさせた。家光は播磨の男振りに感じ、良縁を心掛けてやるよう彦左衛門に命じた。真弓は将軍の言葉を楯に播磨に千々姫との結婚を迫ったが、播磨は、万一五千石の知行を奪われても愛するお菊と暮せるならば……と云って、お菊を嬉し泣きに泣かせた。又、朋輩たちも播磨の意気を壮として激励した。しかし、播磨の本心を知らぬ巳之吉から、千々姫との見合いの話しを聞かされたお菊の心は少なからず動揺した。折柄、真弓の許から天祥院拝領の重宝南蛮絵皿の一組がこの度のお祝いとして青山家に届けられた。これは過って一枚割っても手討ちになると云われているものである。お菊は播磨の心を試す為に一枝の皿を井戸に投げ込んだ。この事を知った播磨はそのはしたなさを怒り、自ら残りの皿を悉く割り、お菊を庭に引きたて槍にて手打ちする。そのはずみに倒れた行燈から発した火は見る見る青山邸をのんで行く。播磨の使者の報で巳之吉ら「や」組が駈けつける。加賀組も駈けつける。奉安庫へ纏を立てる巳之吉。--炎の中では播磨がお菊を抱き寄せ片手の槍の穂先を我が喉首へ刺し自ら命を絶った。

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