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傷だらけの挽歌

  • きずだらけのばんか
  • The Grissom Gang
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  • 平均評点

    77.2点(30人)

  • 観たひと

    52

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    9

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1971
公開年月日 1971/9/24
上映時間 0分
製作会社 R・アルドリッチ・プロ作品
配給 フォックス
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

5万ドルのダイヤをめぐるギャング団の活躍と、素朴な真実の愛の姿を描いた作品。製作・監督は「燃える戦場」のロバート・アルドリッチ、脚色はレオン・グリフィス、原作はジェームズ・ハドリー・チェイスの小説『ミス・ブランディシュの蘭』。撮影はジョセフ・ビロック、音楽はジェラルド・フリード、編集はマイケル・ルチアーノがそれぞれ担当。出演は「いちご白書」のキム・ダービー、「さすらいの大空」のスコット・ウィルソン、トニー・ムサンテ、コニー・スティーヴンス、ロバート・ランシング、アイリン・デイリー、ウェズリー・アディなど。

あらすじ

1931年の夏、不況のドン底にあった、ここは中部のカンサス・シティ。町はずれの安酒場で、3人のチンピラが、みすぼらしいナイトクラブの写真屋ヘイニーからうまい話を聞き出した。プレイガールのバーバラ・ブランディシュ(キム・ダービー)が身につけている首飾りが5万ドルもするダイヤだというのだ。チンピラ・ギャングのトリオ、ジョー・ベイリー、フランク・コナー、サムの3人は早速、もぐり酒場ゴールデン・スリッパーへ駆けつけた。待ち構える3人に、予想通り、バーバラはボーイフレンド、ジェリー・マクゴーワンに伴われて姿を現わした。しかし、急に喧嘩を始めたバーバラは、怒って酒場をとび出した。慌てて店を出た3人は、バーバラを乗せたジェリーのロードスターが走り出すと、リンカンで後に続いた。やがて、妨害して車を止めさせると、怒ったジェリーはいきなりサムに殴りかかっていった。突然コナーはピストルをジェリーめがけて射った。泣き叫ぶバーバラを車に乗せて、3人はひとまずカンサス・シティから100 マイル離れた所にある黒人の元ボクサー、ジョニー・ハッチンスの小屋に隠れることにした。途中で彼らはガソリン・スタンドに立ち寄り、まずいことにグリッソム・ギャングと呼ばれる名うてのギャング団の1人、エディ・ヘイゲン(トニー・ムサンテ)に会ってしまった。エディは持ち前の勘で、3人を臭いとにらんだ。彼は早速、女親分マー・グリッソム(アイリン・デイリー)に知らせに車を走らせた。ハッチンスの小屋にひそんだ3人のギャングとバーバラを訪ねて、突如グリッソム・ギャングがやってきた。エディ、メイス、ウォッピー、それにマー・グリッソムの息子で精神に異状のあるスリム(スコット・ウィルソン)の4人である。すっかりおびえた3人組は、たちまちのうちに射殺され、バーバラはグリッソム・ギャングに連れ去られた。グリッソムは早速、身代金を要求した。そして約束通りの金を受け取ると、用のすんだバーバラを殺す計画を立てた。しかし、バーバラの美貌にひかれ、友達になりたいと思いつめるスリムは、絶対服従のはずのマー・グリッソムにも盾つき、絶対にバーバラは離さないと、得意のナイフをちらつかせた。バーバラの父親ジョン・P・ブランディシュ(ウェズリー・アディ)は、百万長者の実業家である。早速私立探偵デイブ・フェナー(ロバート・ランシング)を雇ったが、バーバラは戻らなかった。すでに用のないバーバラを消してしまおうとするマー・グリッソムに、スリムはナイフをつきつけ、母親でも容赦はしないといきまいた。おかげで命を保っているバーバラは、薄汚くて軽薄なスリムへの嫌悪感を振り払って、スリムのご機嫌を取らねばならなかった。グリッソムの経営するナイトクラブで歌っている、殺されたコナーの女アンナ・ボーグは、ガソリン・スタンドの男から、コナーがエディ・ヘイゲンに会ったことを聞いた。それを知ったエディは、ガソリン・スタンドの男を殺し、バーバラから離れようとしないスリムのために、2人がまるで新婚生活を送るかのような豪華な部屋を提供した。一方、フェナーはアンナ・ボーグに関する聞き込みを得て、芸能周旋屋に化けて、まんまとジョニー・ハッチンスの名前を聞き出した。エディはそれを知るとアンナを射殺し、急遽、スリムたちを廻した、ハッチンスに会ったフェナーは、ことのいきさつを聞き出したが、スリムたちに襲われた。しかし到着した警官たちを見て、スリムたちは逃げ出し、フェナーは九死に一生を得た。エディがスリムの留守にバーバラをものにしようと迫った時、スリムが現われ、得意のナイフでエディを刺し殺した。一方、警官隊はナイトクラブを包囲した。ギャングと警官隊との間に激しい射ち合いが展開され、マー・グリッソムも遂に銃弾を浴びて倒れた。バーバラを連れて車で逃げ回るスリムは、途中、ラジオで母親の惨死を知り、悲しみに沈みながらも更に逃げ、とある農家の納屋にひそんだ。しかし、それを見た農夫が警察に通報した。その納屋で、バーバラは初めてスリムの暖かい心にうたれ、優しく包むようにスリムを抱いた。夜が明けそめるころ、警官隊は納屋の回りをびっしりと取りかこんでいた。バーバラの制止も振り切って飛び出したスリムは、一斉に発射された無数の銃弾を浴びて倒れた。泣き叫びながらスリムの死体を愛撫するバーバラに、父親の冷たい言葉が突き刺さり、バーバラの目はうつろな色に変わっていった。フェナーに送られる途中、車を止めさせて歩き出したバーバラは、突然湖へ身を投げた。

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1971年10月上旬秋の特別号

映画批評:傷だらけの挽歌

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