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その夜の妻(1952)

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  • 平均評点

    68.6点(5人)

  • 観たひと

    7

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    0

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1952
公開年月日 1952/4/18
上映時間 40分
製作会社 松竹大船(シスター)
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督池田浩郎 
脚本中村定郎 
製作山本武 
撮影坂本松雄 
美術平高主計 
音楽奥村一 

キャスト

出演伊沢一郎 田川順二
水原真知子 田川文江
設楽幸嗣 田川道夫
有島一郎 松波刑事
小林十九二 
稲川忠完 医師小崎
泉啓子 看護婦
谷崎純 郵便局長
高松栄子 局長の妻
八乙女信子 局長の娘

解説

製作は「本日休診」の山本武、「わが恋は花の如く」の脚本を齋藤良輔と共同で書いた中村定郎、監督は澁谷實門下で、「懐しの歌合戰」「思い出のアルバム」を担当した池田浩郎、撮影は長岡博之門下で、池田浩郎と共に前記二作の撮影にたずさわった坂本松雄である。出演者は、「東京騎士伝」の伊沢一郎、「紅扇」の水原真知子、「早春二重奏」の有島一郎、「波」の設楽幸嗣、「相惚れトコトン同志」の八乙女信子に小林十九二、高松栄子などである。

あらすじ

田川順二は無電技師の資格を持っていたが、持前の善良さが却って彼を厳しい社会の敗残者にしてしまった。しかも、妻文江との間にある一粒種の道夫が、ここ二、三日重態で、彼はその治療費の金策に走りまわっているのだった。しかし、何処へ行っても、彼はその金策が出来なかった。絶望のあまりその夜ふらふらと鴬谷の郵便局へ強盗に押入って、札束を一つだけつかむと外へとび出した。急報で警察のパトロールカーが現場へ急行、深夜の都会は一瞬にして物々しい警戒にゆすぶり起こされた。しかし順二はどうにかその警戒陣を突破、一台のタクシーをひろって山の手の小さなガレージの二階にあるわが家へ帰り着いた。妻の文江は自分の前に投げ出された札束を見ておどろいた。そしてその出所を難詰していたとき、順二の乗りすてたタクシーの運転手がはいった来た。彼は実は腕利きの松波刑事だった。順二が刑事につれ出されようとしたとき、文江は順二のもって帰ったピストルを背後から刑事につきつけ、子供の生死の境であるこの夜一夜だけ連行を待ってくれと必死にたのんだ。その文江の顔をみたとき松波刑事は職責を忘れた。一夜が明け、道夫はようやく生気をとりもどしていた。一緒に家を出て行く順二の顔にも、刑事の顔にも明るいものがあった。

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