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西鶴一代女

  • さいかくいちだいおんな
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  • 平均評点

    80.1点(215人)

  • 観たひと

    315

  • 観たいひと

    33

  • レビューの数

    44

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1952
公開年月日 1952/4/17
上映時間 137分
製作会社 新東宝=児井プロダクション
配給 新東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督溝口健二 
監修吉井勇 
構成溝口健二 
脚本依田義賢 
原作井原西鶴:(「好色一代女」より)
製作児井英生 
撮影平野好美 
美術監督水谷浩 
音楽斎藤一郎 
録音神谷正和 
照明藤林甲 
編集後藤敏男 
監督補佐荒井良平 
助監督内川清一郎 

キャスト

出演田中絹代 お春
山根寿子 奥方
三船敏郎 勝之介
菅井一郎 新左衛門
松浦築枝 とも
津路清子 中宿のおかみ
近衛敏明 松平清隆
清水将夫 菊小路
浜田百合子 お局吉岡
草島競子 侍女袖垣
原駒子 お局葛井
市川春代 侍女岩橋
進藤英太郎 笹屋嘉兵衛
沢村貞子 お和佐
大泉滉 番頭文吉
加東大介 菱屋太三郎
柳永二郎 田舎大尽
宇野重吉 扇屋弥吉
毛利菊枝 老尼妙海
横山運平 貸衣裳屋の親爺
玉島愛造 老人
小川虎之助 礒部弥太衛門

解説

溝口健二監督の「武蔵野夫人」に次ぐ作品で、製作はやはり児井英生。井原西鶴の『好色一代女』に取材して溝口健二が構成を練り、「武蔵野夫人」「大江戸五人男」の依田義賢が脚本を、吉井勇が監修に当たっている。撮影は「唐手三四郎」の平野好美である。出演者は、「稲妻草紙」の田中絹代、「馬喰一代(1951)」「霧笛」の三船敏郎、「結婚行進曲」の山根寿子、「風ふたたび」の浜田百合子、「ある夜の出來事」の宇野重吉のほか、清水将夫、菅井一郎、近衛敏明、市川春代、進藤英太郎、柳永二郎、加東大介などの脇役陣である。

あらすじ

奈良の町はずれの荒寺の門前にたたずむ惣嫁と呼ばれる売女三人。その中に、老い疲れた顔を厚化粧にかくしたお春の姿もあった。乞食の焚火に明るんだ羅漢堂に並ぶ仏の顔に、お春は過去の幾人かの男の面影を思い浮かべるのだった。--若く美しかった御所勤めの頃のお春に懸想した公卿の若党勝之介は、彼女をあざむいて寺町の中宿へつれ込んだところを、折悪しく役人にふみ込まれた。お春とお春の両親は洛外追放、勝之介は斬首に処された。宇治に移り真葛原の出振舞に踊ったお春の美しさを見込まれ、江戸松平家のお部屋様に取り立てられ、嗣子までもうけたお春であったが、側近の妬みに逢って実家へかえされ、お春の流転が始まった。島原の廓に身を売られ、田舎大尽に身受けされようとしたが、彼が偽金作りと判り、笹谷喜兵衛の家へ住込女中となった。それも前身が判ったことから喜兵衛の女房お和佐に嫉妬され追い出された。扇屋の弥吉の妻になり平和な生活に落着けたのもつかの間、弥吉の急死で、笹屋の番頭文吉の世話になったが、文吉がお春のために店の品を盗んだことが発覚、文吉につれられ駆け落ちして桑名で捕えられた。それ以来、宿屋の飯盛女、湯女、水茶屋の女、そして歌丘尼から、老いさらばえて、辻に立つ惣嫁とまでなり果てたのだった。ふと自分の名を呼ばれ我にかえったお春は、老母ともから、松平家の呼出しを告げられた。もしや自分の生んだ子がとの喜びも裏切られ、お春は卑しい女に堕ちた叱責を受け、永の蟄居を申渡されたばかりであった。やがて嵯峨の片ほとりに草庵を営む老尼の姿が見られた。お春であった。

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