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秋立ちぬ

  • あきたちぬ
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  • 平均評点

    77.4点(84人)

  • 観たひと

    119

  • 観たいひと

    19

  • レビューの数

    21

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/10/1
上映時間 79分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督成瀬巳喜男 
脚本笠原良三 
製作成瀬巳喜男 
撮影安本淳 
美術北辰雄 
音楽斎藤一郎 
録音斎藤昭 
照明隠田紀一 

キャスト

出演大沢健三郎 深谷秀男
乙羽信子 深谷茂子
一木双葉 三島順子
藤間紫 三島直代
藤原釜足 山田常吉
賀原夏子 山田さかえ
夏木陽介 山田昭太郎
原知佐子 山田春江
加東大介 富岡
綿田仁 新三
菅井きん 小母さん
三田照子 政子
河津清三郎 浅尾
西条康彦 山下
小西瑠美 トキ子
三浦敏男 
杉浦千恵 女中
矢野間敬二 子供A
石黒照信 子供B
柏木純 子供C
北村公敏 子供D
園田あゆみ 女給
草川直也 警官
桜井巨郎 運転手

解説

「がめつい奴」の笠原良三のオリジナル・シナリオを、「夜の流れ」の成瀬巳喜男が監督した、都会の子の哀歓を描いたもの。撮影も「夜の流れ」の安本淳。東宝スコープ、パースペクター式立体音響。

あらすじ

ある真夏の午後、小学校六年生の秀男は、母につれられて呆野から上京した。父を亡くし、銀座裏に八百屋を開くおじ常吉の店に身を寄せるためだった。挨拶もそこそこに、母の茂子は近所の旅館へ女中として勤めた。秀男は長野から持って来たカブト虫と淋しく遊ぶのだった。そんなある日、近所のいたずらっ子に誘われて、駐車場で野球をした秀男は、監視人につかまってバットを取られてしまった。遊び場もない都会の生活になじめぬ秀男の友達は、気のいいいとこの昭太郎と、小学校四年生の順子だった。順子は茂子の勤めている「三島」のひとり娘、母の直代は月に二、三回やって来る浅尾の二号だった。順子の宿題を見てやった秀男はすっかり順子と仲よしになった。山育ちの秀男は順子といっしょに海を見に行ったが、デパートの屋上から見る海は遠くかすむばかりであった。しかもそのかえり道、すっかりきれいになった母に会った秀男は、その喜びもつかの間、真珠商の富岡といそいそと行く母の後姿をいつまでもうらめし気に見なければならなかった。そのうえ、順子にやる約束をしたカブト虫も箱から逃げてしまっていた。しかも、更に悲しいことには、母が富岡と駈け落ちして行方不明になったことである。傷心の秀男と順子は月島の埋立地に出かけた。そこで見つけたキチキチバッタ、しかし、これも秀男がケガをしただけで逃げられてしまった。夏休みも終りに近づいたある日秀男の田舎のおばあさんからリンゴがとどいた。そしてカブト虫も。秀男は喜び勇んで家を飛び出し順子の家へ走ったが、浅尾の都合で「三島」は商売がえし、順子はいなかった。呆然とした秀男は、カブト虫を手に、かつて順子といっしょにいったデパートの展望台の上で、秋立つ風のなかをいつまでも立ちつくしていた。

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