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おとうと(1960)

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  • 平均評点

    74.1点(138人)

  • 観たひと

    237

  • 観たいひと

    15

  • レビューの数

    27

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/11/1
上映時間 97分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督市川崑 
脚色水木洋子 
原作幸田文 
企画藤井浩明 
製作永田雅一 
撮影宮川一夫 
美術下河原友雄 
音楽芥川也寸志 
録音長谷川光雄 
照明伊藤幸夫 

キャスト

出演岸恵子 げん
川口浩 碧郎
田中絹代 
森雅之 
仲谷昇 署の男
浜村純 院長
岸田今日子 田沼夫人
土方孝哉 中田
夏木章 刑事
伊丹十三 鉄工場の息子
佐々木正時 鉄工場の息子の親父
星ひかる 借馬屋
飛田喜佐夫 馬子
伊東光一 船宿の船頭
江波杏子 看護婦宮田
穂高のり子 分院の看護婦
森矢雄二 友達A
横山明 友達B
森一夫 友達C
篠崎一豊 友達D

解説

幸田文の原作を、「キクとイサム」の水木洋子が脚色し、「ぼんち」の市川崑が監督した、若い姉弟の物語。撮影は「切られ与三郎」の宮川一夫。この作品では時代の雰囲気を出すために彩度を落としコントラストを残す現像方法「銀残し」が生み出された。

あらすじ

げんと碧郎は三つちがいの姉弟である。父親は作家で、母親は二度目であり、その上手足のきかない病で殆ど寝たきりだった。経済状態も思わしくなく、家庭は暗かった。碧郎が警察へあげられた。友だちと二、三人で本屋で万引したのが知れたのだ。しばらくたったある日、げんは鳥打帽の男に呼びとめられた。男は警察の者だと名のり、碧郎や家のことを聞いた。男は毎日のようにつけ始めた。そんなげんを碧郎は「親がちょっと名の知られた作家でよ、弟が不良で、お母さんが継母で、自分は美人でもなくて、偏屈でこちんとしている娘だとくりゃ、たらされる資格は十分じゃないか」というのだった。転校してからも碧郎の不良ぶりははげしかった。乗馬にこりだし、土手からふみはずして馬の足を折ってしまった。碧郎はその夜童貞をどこかへ捨てた。二年たった。十七になった碧郎に思わぬ不幸が訪れた。結核にやられたのである。湘南の療養所へ転地し、げんが附きそった。死が近づいてくるのを知った碧郎は、げんに高島田を結うよう頼んだ。「姉さんはもう少し優しい顔する方がいいな」といいながらも、げんの高島田を見て碧郎はうれしそうだった。父が見舞いに来た時は、治ってから二人で行く釣の話に夢中だし、足をひきずってきた母には、今までになく優しかった。夜の十二時に一緒にお茶を飲もうと約束して寝たげんは、夜中に手と手をつないだリボンがかすかに引かれるのを感じて目を覚ました。医者が来た。父や母も飛んできた。「姉さんいるかい」それが碧郎の最後の言葉だった。風のある晴れた寒い夜だった。

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