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いろはにほへと

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  • 平均評点

    73.2点(31人)

  • 観たひと

    56

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    8

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/5/20
上映時間 109分
製作会社 松竹大船
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督中村登 
脚色橋本忍 
国弘威雄 
原作橋本忍 
製作深沢猛 
撮影厚田雄春 
美術芳野尹孝 
音楽黛敏郎 
録音吉田庄太郎 
照明石渡健蔵 
編集浜村義康 

キャスト

出演佐田啓二 天野竜一
宮口精二 西垣
殿山泰司 黒河
三井弘次 磯辺
織田政雄 三宅
伊藤雄之助 松本宗治
桜むつ子 妻満子
城山順子 妹美沙
浦辺粂子 母ミネ
諸角啓二郎 
藤間紫 およね
田村保 皆川
柳永二郎 大崎
佐々木孝丸 高森
北竜二 太平電鉄社長
中村是好 商人A
小笠原章二郎 関西の支店長
小瀬朗 チンピラ

解説

昨年度芸術祭文部大臣賞を受賞した橋本忍のテレビ・ドラマの映画化。「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」のコンビ橋本忍と国弘威雄が脚色「恋人(1960)」の中村登が監督した。撮影は「朱の花粉」の厚田雄春。

あらすじ

警視庁捜査二課の松本刑事は「世の中はいろはかるた通りにやっているのが一番間違いはないんだ」という母ミネの影響で、いろはかるたを口ずさむのが癖だった。その彼の常識から考えて、どうもフに落ちないのは、月三分の高額配当で街の話題をさらっている投資経済会の存在だった。加入者二十万、出資金総額七十億と噂されるこの投資経済会は理事長の天野にいわせれば「単なる利殖機関でなく、日本における庶民のための唯一の投資銀行」なのだが。松本は経済会の内偵に踏みきったのだが、二年たった今日でも事件になるようなメドは全然つかめなかった。が、いつかはシッポを出す--彼はそう信じて疑わなかった。天野が匿名組合法による投資経済会を設立したのは、西垣、黒河の協力に負うところが大きかった。松本の動きは、天野にとってやはり不気味だった。彼は政民党総務の大崎をはじめ、政界の有力者に運動資金をばらまき、投資銀行法案の立法化を急いだ。この法案が通過すれば、投資経済会は銀行と同じ扱いをうけ、出資者の権利は法律で保護されることになるのだ。だが、突如襲った株式市場の大変動は投資経済会を根底からゆさぶった。三十億に上る出血を余儀なくされた。天野にとって、松本の存在はますます厄介なものになった。渉外課長の三宅に、松本懐柔の工作を推進するよう命じた。松本の楽しみは、女将およねの許で一杯やることだった。およねがある夜彼を温泉旅館に誘った。実は三宅がたっぷり謝礼する約束で彼女に因果を含ませたのだ。が、松本は“さわらぬ神にたたりなし”と逃げ出した。天野は一時休業し、投資銀行法案の通過をまつより仕方ないと思った。がそのためには松本を抱きこんで警視庁の調べを緩和させておく必要がある。西垣が松本を自宅に招き、五百万円の金をさし出した。松本は、裏には何かあるという確信をもった。翌日、投資経済会は休業した。大崎をはじめ、政界の有力者たちも冷たくなった。松本が逮捕状をもって現われた。天野は「金で動かし得なかった人間はあなた一人だけだった」とうそぶいた。念願は果されたが、松本の心は晴れなかった。口をぬぐってすましている腐敗した政治家たちの道義的な責任が見逃されていることに対する怒りであった。

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