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流転の王妃

  • るてんのおうひ
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  • 平均評点

    59.9点(23人)

  • 観たひと

    41

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/1/27
上映時間 102分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督田中絹代 
脚色和田夏十 
原作愛親覚羅浩 
企画藤井浩明 
製作永田雅一 
撮影渡辺公夫 
美術間野重雄 
音楽木下忠司 
録音西井憲一 
照明泉正蔵 

キャスト

出演京マチ子 呼倫覚羅竜子
船越英二 溥哲
竜様明 溥文
金田一敦子 皇后
沢村貞子 菅原和子
南部彰三 菅原秀郷
東山千栄子 菅原直
吉井莞象 高橋浩介
平井岐代子 高橋鴇子
石黒達也 古屋
三津田健 朝吹大将
竹里光子 朝吹夫人
水戸光子 
楠よし子 とも子
宮島健一 岡部
香住佐代子 中年の女官
範[范/皿]園 丁総理
伊東光一 参謀
八潮悠子 
水木麗子 
花布辰男 藤崎
早川雄三 工兵A
渡辺鉄弥 工兵B
出雲八重子 中国人乳の母
夏木章 禁衛隊の上尉
八木沢敏 連絡将校
橘喜久子 電話の女
原田玄 憲兵A
若林祥二 憲兵B
阿部脩 暴民
有川雄 日本兵山田
笠智衆 木下画伯
守田学 護衛の憲兵

解説

満州国皇帝溥儀の弟、溥傑氏の妃として波乱の半生を送ってきた愛新覚羅浩の自伝の映画化。「野火」の和田夏十が、脚本を書き「乳房よ永遠なれ」以来、久しぶりに田中絹代が監督した。撮影は「かげろう絵図」の渡辺公夫。

あらすじ

元気な姿で登校した英生が行方不明になって数日目、白木の箱となって帰ってきた。英生は竜子と夫・溥哲の愛のしるしであり、清朝を嗣ぐ唯一人の子だった。--日支両国に暗雲ただようころ竜子は関東軍の朝吹大将の訪問を受けた。朝吹は、竜子と日本・満州両国親善のために、満州国皇帝の弟・溥哲の妃にと言った。意外な話に驚く竜子にかまわず話は進められ、建国十年を迎えた満州国首都の新京で中国風の結婚式が行われた。学校を終えて間もなく異郷に嫁いだ竜子は、慣れない風習と、夫の兄・溥文らの冷い眼に苦しんだが、夫の溥哲の愛情に慰められた。子どもの英生が生れた。家庭に明るさがました。しかし、昭和二十年八月、ソ連の対日戦開始とともに平和の夢は破られた。新京にソ連軍が侵入、竜子は幼い英生の手を引き、夫や皇帝の一行とともに満鮮国境へ避難の道を歩んだ。汽車、徒歩、馬車という強行軍の退却行動の末、山間の寒村・大栗子に来たとき日本は降伏した。皇帝は退位と満州国の解体を宣言した。皇帝と溥哲は軍の計いで家族より一足先に通化から空路日本へ旅立った。しかし、竜子や英生らの残された通化には暴動が起きて、ついに一行は無蓋車につめられて北満・延吉の刑務所へ送られた。それから数年、病弱の義姉皇后は刑務所で息を引取り、竜子と英生はやっと釈放された。無一文で、あるときは徒歩で大陸を流転した母娘は辛うじて佐世保へ上陸できた。が、待っているはずの夫・溥哲は中国の刑務所にいると知り竜子は茫然とした。--そして今、英生の不慮の死、冷い運命に竜子の頬から涙が流れた。

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