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河内フーテン族

  • かわちふーてんぞく
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  • 平均評点

    67.6点(10人)

  • 観たひと

    22

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    3

基本情報

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1968
公開年月日 1968/5/25
上映時間 85分
製作会社 東宝=宝塚映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督千葉泰樹 
脚色椎名竜治 
新井一 
原作今東光 
製作安達英三郎 
金原文雄 
撮影西垣六郎 
美術近藤司 
音楽伊福部昭 
録音鴛海晄次 
中川浩一 
音響効果山口幸夫 
照明下村一夫 
編集大井英史 
衣裳膳師寛 
製作担当者江口英彦 
助監督野村純一 
スチル池上恭介 
擬斗葉山信二 

キャスト

出演フランキー堺 河内の風吉
酒井和歌子 トヨ(風吉の妹)
ハナ肇 今野東吾
東郷晴子 奥さん
曽我廼家明蝶 高安亭
田中春男 浅吉親分
野川由美子 おふじ
野川由美子 李芳春
船戸順 荻野青年
竹野マリ とし子
山田桂子 千代
石倉英彦 浅太郎
沢井桂子 明子
桑原和男 三吉
鳳啓助 パア太
京唄子 歌子
藤木悠 三次郎
藤きみの 貞子
多々良純 呑海
園佳也子 お時
森明子 京子
沢村いき雄 倉平じいさん
早崎文司 為吉
加藤武 十三の勝
立岡晃 雑誌記者
川路誠 中盆
長浜藤夫 養父
初音礼子 養母

解説

今東光の原作を、椎名竜治と、「爆笑野郎 大事件」の新井一が共同で脚色し、「春らんまん」の千葉泰樹が監督したコメディ。撮影はコンビの西垣六郎。

あらすじ

風吉が二十年ぶりに故郷に帰ってきた時、河内の人々は片唾をのんで彼を見守っていた。風吉が、マカオでは悪魔の腕を持つ早射ちのミスター・フーとして恐れられ、また昇竜の入墨をした花も実もある任侠の大親分との噂があったからである。だが、当人はあまりも平凡な男で、とても大親分には見えなかった。実は、若い時からヤクザだった風吉は母の死後、たった一人の肉親である妹トヨを東吾和尚に預けて河内を逐電して以来、大陸に渡って苦労を重ねた。流れ者のヤクザの悲哀をさんざん味わい、ヤクザを廃業してから結婚した中国娘も、事故で失い、たまたま買った富くじが当って二十年ぶりにトヨを訪れて戻ったのだった。だが、東吾和尚は、風吉が昔ながらのヤクザと誤解して、トヨに会わせなかった。風吉は仕方なく、かつての親分浅吉の許に身を寄せ、和尚の誤解が解けるのを待った。それからの風吉は、浅吉の息子浅太郎がデパートガールの明子を愛しながらも父に反対されているのを知って、二人の結婚に一役買ったり、新興やくざに狙われていた浅吉のために命をかけた決闘をやったり大いに人情ある男として、河内の人たちに話題を投げた。皮肉にもそれは噂の中の風吉の面目を現わすものだった。だが、そうしたことで、東吾和尚は、風吉が昔のヤクザではなくなっていることを知って誤解をといた。風吉は、やがて和尚に連れられ、トヨが養女として暮している家を訪れた。風吉は二十年間会わなかったトヨを、自分の手で幸福にしてやろうと思っていたのだ。しかし、立派に成長し、わが子のように育てている養父母の許で、幸せな生活を送っているトヨを見た時、風吉は妹をそっとしておこうと思うのだった。家を飛び出した風吉の目には、涙が光っていた。

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1968年5月上旬号

日本映画紹介:河内フーテン族