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無法松の一生(1965)

  • むほうまつのいっしょう
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  • 平均評点

    74.7点(31人)

  • 観たひと

    54

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    8

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1965
公開年月日 1965/7/14
上映時間 96分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督三隅研次 
脚色伊丹万作 
原作岩下俊作 
撮影牧浦地志 
美術下石坂成典 
音楽伊福部昭 
録音大角正夫 
照明古谷賢次 
編集菅沼完二 
スチル西地正満 

キャスト

出演勝新太郎 富島松五郎
有馬稲子 吉岡よし子
宇津井健 吉岡小太郎
東野英治郎 結城重蔵
大辻伺郎 オィチニの薬屋
五味龍太郎 先生
遠藤辰雄 俥夫熊吉
北龍二 奥大将
水原浩一 木戸番の清吉
安部徹 撃剣の師範
伊達三郎 巡査
平参平 俥上の客
星ひかる 宇和島屋老爺
寺島雄作 居酒屋の亭主
玉置一恵 松五郎の父
塙呑海 ぼんさん
南条新太郎 副官
荒木忍 町の古老
頭師佳孝 松五郎の少年時代
二宮秀樹 少年時代の敏雄
大塚和彦 中学以降の敏雄
沖時男 よっぱらいの男
藤川準 茶屋の客
岩田正 虚無僧
藤春保 請負師B
黒木英男 請負師A
伴勇太郎 長崎法界坊
中野智永子 吉岡屋の女中
大谷鷹子 母親
小柳圭子 松五郎の継母
小林加奈枝 茶店の小母さん

解説

岩下俊作の原作から故伊丹万作の脚色で「鼠小僧次郎吉」の三隅研次が監督した文芸もの。撮影はコンビの牧浦地志。

あらすじ

明治三十年代の九州小倉で、本名の富島松五郎より無法松の仇名で知られた暴れ者の人力車夫がいた。若松警察の剣術の先生に喧嘩を吹っかけた話。車夫の特権を無視した常盤座の木戸番から木戸をつかれた腹いせに、仲間の熊吉と幕間の客席でニラやニンニクを焼いて、劇場側と大喧嘩を起した話。日露戦争の凱旋将軍にお前呼ばわりして周囲を驚かせた話など、小倉名物といわれる生一本の人気男だった。その松五郎が、お堀端で怪我している少年敏雄を救ったことから、敏雄の母、吉岡大尉夫人を知った。その気高い美しさに松五郎は生れて初めて心のときめきを感じた。吉岡大尉は噂に高い無法松の豪快な気性を愛し、松五郎も遠慮なく吉岡家に出はいりするようになった。だが、吉岡大尉はふとした風邪から急逝した。夫人は敏雄が心身ともに弱いことを心配して、その面倒を松五郎に託した。以来松五郎の無頼沙汰はぴたりとやみ、機会あるたびに、敏雄を彼なりのやり方で鍛えていった。凧上げ、運動会、節分の豆まきなど、男手のない吉岡家へ、事あるたびに呼ばれて明るい雰囲気をふりまく松五郎だった。やがて敏雄もだんだん成長して高校へ通学するため、熊本へ発っていった。敏雄と松五郎の友情は、敏雄の成長と共に疎遠となっていた。夏休みに帰省した敏雄は高校の先生を連れてきた。小倉の祇園太鼓を聞きに来たのだ。祇園祭の案内役となった松五郎は、来かかった山車に飛び乗って太鼓を打った。流れ打ち、勇み駒、暴れ打ち。長い間小倉の人々が聞くことのできなかった、正統祇園太鼓が町中に響き渡った。それから数カ月過ぎたある日、松五郎は珍らしく吉岡家を訪れた。「奥さん、俺は汚ない……」と謎のような言葉を残して去っていった。そしてある大雪の夜、林の中で死んでいる松五郎の死体があった。松五郎の遺品の中には夫人と敏雄名儀の貯金通帳があった。

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