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夜の片鱗

  • よるのへんりん
  • The Shape of Night
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  • 平均評点

    73.2点(40人)

  • 観たひと

    64

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    14

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964/11/1
上映時間 106分
製作会社 松竹大船
配給 松竹
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督中村登 
脚色権藤利英 
原作太田経子 
製作島田昭彦 
撮影成島東一郎 
美術佐藤公信 
音楽日暮雅信 
録音田中俊夫 
照明田村晃雄 
編集浦岡敬一 
スチル堺謙一 

キャスト

出演桑野みゆき 野本芳江
平幹二朗 北見英次
園井啓介 藤井弘
岩本多代 小杉町子
富永美沙子 君子
広村芳子 娼婦ケイ子
松原浩二 サラリーマン・先輩
田中晋二 サラリーマン・後輩
千石規子 マダム佳代
河野秋武 芳江の父
中村美代子 芳江の母
呉恵美子 芳江の妹
吉野憲司 ダンスホールのボーイ
永井秀明 居酒屋バーの客
菅原文太 ヤクザ・田村
木村功 ヤクザ・斎藤
東京ぼん太 チンピラ三郎
高丘一二三 君子のヒモ
逗子とんぼ おでん屋の客
佐藤芳秀 町子の夫

解説

太田経子の原作を「古都(1963)」でコンビの権藤利英が脚色、中村登が監督した風俗ドラマ。撮影もコンビの成島東一郎。

あらすじ

野上芳江は十九歳。彼女はレコード会社の下請け工場で働くかたわら、夜は知り合いのマダム佳代から頼まれ、バーのホステスをしていた。北見英次は、芳江が働くバーのなじみ客だったが、二度、三度と会う瀬を重ねるうち急速に親しくなっていった。ある夜芳江は誘われるままにホテルにいき、英次に身体を許した。それからの芳江はしだいに、英次との情事におぼれ、両親に無断で英次とアパートで同棲するようになった。しかし、そんなころから英次の態度が変り、たびたび芳江に金を無心するようになった。世話女房を気どる芳江だが、さすがに金が続かなかった。そんなとき英次は自らの正体を暴露した。英次はそこの盛り場を支配するヤクザだったのだ。英次は金のために芳江に売春を迫った。芳江はヤクザに対する恐怖と、いき場のない孤独からいわれるままに客をとった。が、英次はさらに芳江に街に出て客をとることを強いた。さすがにたえられなくなった芳江は、英次の手をふりきってアパートを逃げだした。しかし数日後、芳江はその組のヤクザにつかまり残酷なリンチを受けた。事件後、芳江は放心したように夜毎街に出て客をとった。そんな客の一人に建築技師藤井がいた。藤井は熱心に芳江のもとにかよい、ある夜結婚を申しこんだ。そんなおりもおり、英次の組に縄張り争いが起り、英次は争いにまきこまれ、下腹部にひどい打撲を受けて男としての機能を失った。それからというもの、芳江と英次との間には、穏やかな愛情が芽ばえてきた。が、事情を知らない藤井は芳江に駈け落ちを迫った。だが無感動になれきった芳江には、それに応えることができなかった。が、ある日芳江の心に狂おしい激情が走り、英次を刺した。虚脱して立ちつくす芳江の脳裏に、英次と過した盛り場の灯がなつかしくよみがえった。

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