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人間に賭けるな

  • にんげんにかけるな
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  • 平均評点

    71.4点(37人)

  • 観たひと

    53

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    7

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964/8/29
上映時間 84分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督前田満洲夫 
脚本森川英太郎 
田村孟 
原作寺内大吉 
企画水の江滝子 
撮影間宮義雄 
美術佐谷晃能 
音楽伊部晴美 
録音宮永晋 
照明安藤真之助 
編集丹治睦夫 
スチル石川久宣 

キャスト

出演藤村有弘 坂崎彰
渡辺美佐子 小松妙子
川地民夫 飯田栄治
結城美栄子 酒井美代子
二本柳寛 酒井松吉
上月左知子 坂崎郁子
木浦佑三 同僚井川
河上信夫 初老の男
糸賀靖雄 若い男
須田喜久代 愛育病院の看護婦
上野山功一 酒井組の乾分A
岩手征四郎 酒井組の乾分B
吉田毅 酒井組の乾分C

解説

寺内大吉の原作を「花嫁は十五才」の森川英太郎と「狼の王子」の田村孟が共同でシナリオを執筆、「駈け出し刑事」の前田満洲夫が監督した風俗ドラマ。撮影は「人生劇場(1964)」の間宮義雄。

あらすじ

坂崎彰と小松妙子は、大宮競輪場の帰り途で初めて出会った。その時坂崎は、会社の金十五万円と自分の生活費を全部使い果していた。そんな坂崎が競輪で初めて大金を手にしたのは、妙子から教えられた飯田栄治に賭けた日であった。三十万という大金を手にして、妙子を探した坂崎は、競輪場でやくざに囲まれた妙子の姿を見て、強い興味を持った。坂崎は会社へ金を返済すると、二度と競輪に手を出さぬと誓いながらも、妙子のことが気になり、車のナンバーを頼りに、ある喫茶店へ妙子を訪ねた。そこで坂崎が知ったことは、妙子は、やくざの組長松吉の女房で、服役中の、松吉を助けて乾分たちの世話をしているということだった。妙子の妹美代子は、栄治と恋仲であったが、栄治は、情熱的な美代子に惹かれながらも、妙子との肉体関係から抜けることが出来なかった。二人の関係に興味をもった坂崎は、栄治の出る競輪場へと足を運んだ。相い変わらず“栄治が勝つ”とつかれたように言う、妙子に反撥して、坂崎は栄治に賭けた。だが、その予想は、見事にはずれた。美代子から、競輪選手を止めるように言われた栄治が、とまどったのだ。女ながらに、一つのものにうちこんでいる、妙子の姿に、坂崎は魅せられていった。そして二人は、いつまでも栄治に賭け続け、自然に安宿で共に過すようになった。裏切られても、尚賭けることをやめない妙子は、坂崎を振りきって、今日も、大井競輪に来ていた。だが、追いかけた坂崎が見たのは妙子の人間性を失った、賭師の姿であった。妙子には、“とことんまで賭けるんだ”と、いう執念だけが残っていたのだ。だが、今日も車券を買う妙子の前に現われたのは、妙子が警察にサシた、松吉であった。全ての賭けは破れようとしている妙子に出来ることは匕首で、松吉を刺すことであった。松吉の脇腹を刺して、妙子はまだ“栄治が勝つ”と絶叫していた。

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