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  • 平均評点

    71.3点(20人)

  • 観たひと

    33

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964/6/20
上映時間 165分
製作会社 東映京都
配給 東映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督田坂具隆 
脚色鈴木尚之 
原作真継伸彦 
企画岡田茂 
三村敬三 
小川貴也 
製作大川博 
撮影飯村雅彦 
美術鈴木孝俊 
音楽佐藤勝 
録音渡部芳丈 
照明和多田弘 
編集宮本信太郎 
スチル鈴木一成 

キャスト

出演中村錦之助 サメ
風見章子 サメの母
三田佳子 見玉尼
加藤嘉 鋳物師
木暮実千代 越中の女
汐見洋 願阿弥
千秋実 四郎左
加東大介 筑紫の源次
浜村純 老父
河原崎長一郎 息子
花澤徳衛 田舎侍
島田秀雄 田舎侍
松本染升 名主
中村時之介 下衆
河村満和 騎馬役人
奥良介 浜の男
熊谷武 浜の男
中根正子 浜の女
名護屋一 浜の衆
大城泰 浜の衆
五里兵太郎 浜の衆
有川正治 役人
小笠原慶子 面の女
遠山金次郎 代官所の門番
鈴木金哉 代官所の門番
中村錦司 部落の見張人
岡島艶子 河原の老婆
源八郎 刀鍛治
那須伸太朗 貴人
高橋さざ波 被衣の女
徳大寺伸 伊勢貞親
沢村宗之助 富樫の侍大将
汐路章 西軍の足軽
江木健二 西軍の足軽
堀正夫 西軍の武将
吉田義夫 鍋かぶり日親
尾形伸之介 富樫の足軽後に野盗
和崎俊哉 富樫の足軽後に野盗
宮園純子 上ろう
東龍子 老尼
関根永二郎 時宗の僧
赤木春恵 隣家の老婆
片岡半蔵 山人
野々村潔 下人
北龍二 閣僚A
矢奈木邦二郎 閣僚B
丘郁夫 閣僚C

解説

真継伸彦の同名小説を「宮本武蔵 一乗寺の決闘」の鈴木尚之が脚色「五番町夕霧楼(1963)」の田坂具隆が監督した文芸もの。撮影もコンビの飯村雅彦。

あらすじ

越前海岸の或る村に、父無し子として生れ、育った少年サメは、鮫を獲って母子二人の貧しい生活を送っていた。しかし、母も土一揆のあおりをくって死別。この日から、サメは憧れの京への旅へ出た。最初に手をひいたのは鋳物師だった。が、この老人も折からの大飢饉で、途中餓死してしまった。京への道案内を失ったサメは、ひもじさに耐えられず、人肉を食べ、女の欲望をまるだしにした三十女に連れられて京へ来た。だが京は、応仁の乱以後の混乱で巷には難民があふれて、死臭がただよっていた。サメは隻腕の盗賊四郎左に拾われ、食物にありつけた。「生きる為には、何でもやる」四郎左の言葉は、少年サメの心に強く響いた。窃盗傷害、殺人と、サメは、男に成長していった。がサメは、次第に指導者としての、四郎左に憎悪と反感をもち、ついに四郎左は、サメの兇刀に倒れた。自信を持ったサメは、侍を志して合戦に加わった。しかし、下賤の出身で誰からも相手にされないと知ると、サメは、戦場で知り合った筑紫の源次らと徒党を組み、京へ戻って掠奪を始めた。源次のやり方は、四郎左に増して、残忍であった。金持、貴族を専門に狙い、女から肌を奪って殺す。衝動的な野獣の暴虐だった。或る夜、尼寺を襲ったサメは、若い尼僧の夜目にも白い裸身に、哄笑を浴びせた。だが、尼僧の成行きを待つ如く静かな面のもつ、異様な美しさに、今迄一度も体験しない恐ろしさを感じた。貧しさゆえに刀で生きようとした、サメの心に、あの見玉尼と呼ばれる、仏尼は、美しい人間の心をよみがえらせたのだ。サメは、見玉尼の静かな面を思って、泣いた。

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