南北戦争が終わって、ニューメキシコの故郷の町ペコスに帰ってきたマット(ジョージ・シーガル)は、自分の農場が敵方の財産という名目で売られているのを知り驚いた。犯人は町の銀行家のブリュスター(パット・ヒングル)。そのうえ応召前の恋人ルース(ジャニス・ルール)がクレーン(クリフォード・デイヴィッド)という男の妻になっていた。農場を買ったメドフォードも悪人で、話があるとマットを呼び寄せ、隙を見て射とうとしたが、逆にメドフォードが殺された。マットはたちまち冷血漢として町中の噂のまとになった。デスタイン(ユル・ブリンナー)という名うての拳銃使いが町へ流れてきたのはこのころだった。ブリュスターは、マット殺しには絶好の人物と、早速大枚の金と引きかえに話をもちかけた。デスタインは最初この話を一蹴したが、ふとみかけたルースの美しさにひかれてひきうけた。デスタインの行動はたちまち町中の反感を集めてしまった。ことに憤慨したのは、クレーンだった。彼はブリュスターをそそのかし、逆にマットを殺し屋に雇い入れてデスタインを町から追放しようともちかけたがマットは拒絶した。自らデスタインに挑戦して、クレーンが命を失ったのはその後間もなくだった。マットとデスタインの対決の時が来た。だが、真相を知ったデスタインは決闘に応じようとしない。しかし、遅かった。緊張が破れてマットの弾はデスタインに致命傷を与えた。瀕死の息の下からデスタインは、町民にブリュスターの悪事を白状させ、こときれた。ブリュスターはいきなり拳銃をマットに向けたが、マットの拳銃の方が早かった。戦争に中断されたマットとルースの愛が再び花開く日も遠くはないだろう。