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何か面白いことないか

  • なにかおもろいことないか
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  • 平均評点

    66.8点(27人)

  • 観たひと

    41

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/3/3
上映時間 115分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督蔵原惟繕 
脚本山田信夫 
企画水の江滝子 
撮影間宮義雄 
美術千葉和彦 
音楽黛敏郎 
録音福島信雅 
照明藤林甲 
編集鈴木暁 
スチル斎藤耕一 

キャスト

出演石原裕次郎 早坂次郎
浅丘ルリ子 倉橋典子
武内亨 小池宏
川地民夫 吉岡健司
加藤武 岩本銀三
深井聰子 良子
安田千永子 弓子
葵真木子 踊子A
千代侑子 踊子B
和田悦子 踊子C
信欣三 編集長
森川信 住田昇平
宮阪将嘉 千野郁太郎
滝沢修 松下政治郎
袋正 雑誌社の記者A
天野新二 雑誌社の記者B
伊藤孝雄 雑誌社の記者C
市村博 整備士A
近江大介 整備士B
峰三平 パイロットA
星ナオミ ウェイトレス
木浦佑三 山本
森塚敏 日本新聞社の記者
上野山功一 ジャーナリスト

解説

「憎いあンちくしょう」のトリオ、山田信夫が脚本を執筆、蔵原惟繕が監督した現代ドラマ。撮影は間宮義雄。

あらすじ

踊子の典子と週刊誌記者の小池は平凡な恋人どうし、幸せといえば幸せといえた。けれども最近、退屈な幸福というものに疑問を持ちはじめた典子は、自分が生きていることを強烈に感じさせるなにかが欲しいと思った。ある事情から典子は父の持っていたセスナを売り払うことになった。その競売の日、典子はいつか喫茶店で自分に水を浴びせた青年を見出した。早坂と名乗るこの青年は誰よりも高い四百万円の入札をし、支払いは十万円の月賦払いを申し込んだ。担保として一千万円の生命保険証書を差し出す彼に、典子は売る気になった。早坂はいままでのパイロット生活にたまらぬ退屈と倦怠を感じ、自分の腕で身体を張った生き方をしてみたいというのだ。セスナJA三〇〇を手に入れた早坂ではあったが、競売に敗けた同業者に妨害され仕事は全く廻ってこなかった。こんな時世間は週刊現代人に載った“現代のドンキホーテ”という記事に眼を見はった。小池が早坂を彼一流の筆で嘲笑した記事である。「現代は何か面白いことないかって平和に暮すのが当り前なんだ」早坂に惹かれていく典子に、小池は烈しい言葉を叩きつけた。月十万の金は出来るはずもなかった。台風が襲ってきたとき、早坂は皆のとめるのも聞かず、考えられないほどの操縦の巧みさで飛び立っていった。彼は連絡船の不通になった津軽海峡を飛び、十万の金を持ち帰った。早坂の逞しい生き方に惹かれる典子の気持は、やがて烈しい憎悪となった。早坂を絶望させなくてはならない。典子はある夜ひそかに彼のセスナを破壊した。こうした典子の行為が早坂への愛情にほかならぬことを知って小池は嫉妬した。早坂はセスナが飛べなくなった以上その代金を払うためには死を選ぶほかなかった。ここぞとばかり小池は彼を“自殺宣言をした男”として書きたて窮地に追いやった。ついにみかねた典子はセスナは自分が壊したのだと告白したが世間はもはや早坂がいつ自殺するかということにだけ興味を持った。こうした中で早坂は奔走し苦悩していたが、早坂に拒絶された典子はそれ以上に後悔に苛まれた。早坂は松下工業の社長が日本に二つしがないJA三〇〇のエンジンを持っていることを知り、交渉したが松下は頑として拒絶した。最後の手段と早坂はエンジンを盗み出し、セスナにとりつけると松下邸の上空に飛んだ。その下では典子が必死になって松下に懇願していた。ついに松下も承知した。合図する典子に、セスナのマイクから「典子、結婚してくれ」という早坂の声が降って来た。

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