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雨の九段坂

  • あめのくだんざか
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  • 平均評点

    50.0点(1人)

  • 観たひと

    1

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    0

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/5/30
上映時間 72分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督安田公義 
脚本浅井昭三郎 
企画宮田豊 
撮影本田平三 
美術神田孝一郎 
音楽高橋半 
録音長岡栄 
照明島崎一二 
編集山田弘 
スチル浅田延之助 

キャスト

出演成田純一郎 森田勇
浜田ゆう子 有吉早苗
小林勝彦 笠井健吉
中村豊 松本三郎
三田村元 細川清志
浪花千栄子 細川ぎん
清水元 隅田幸造
鶴賀二郎 吉村浩
丸凡太 工員A
村田京三 新聞記者
藤川準 秋山刑事
三上哲 工員B
西岡弘善 津山
薮内武司 愚連隊B
浜田雄史 警官
橘公子 隅田せき子
有馬佐陽子 高野民江
辻村博子 ルミ
布目真爾 工員C
谷口昇 愚連隊A
細谷新吾 田崎英男
岩井真三 愚連隊C
志賀明 医者
横山文彦 早苗の叔父

解説

「黒い三度笠」の浅井昭三郎が脚本を書き、「すっとび仁義」の安田公義が監督した人情もの。撮影は「黒い三度笠」の本田平三。

あらすじ

京都の場末の下請工場の職工たちには、暗い過去をもつ少年が多かった。だが、お人好しの主人隅田夫婦や身のまわりの世話をしてくれる親切な小母さんの許で、毎日明るく働いていた。ぎんはこの寮の片隅に住んでいるのだが、一人息子の戦死を信じ切れないぎんは、いまだに遺族年金には手もつけようとしなかった。月に一度舞鶴港に行って息子の幻に話しかけるのが彼女の習慣だった。ある日、ぎんはそこで早苗という娘と知り合った。偶然にも、翌日早苗はぎんの工場へ入社した。美人の御入来で工員たちは大騒ぎ。そんなある夜、血だらけの少年が転げ込むように入って来た。少年は勇といい、ネリカン帰りの戦争狐児だった。宿なしの男を、ぎんは工場主に頼んで使ってもらった。工員の中には、勇をうさん嗅さそうに見るものもあり、勇も打ちとけようとしなかった。そんな男のなかば捨鉢な機械操作のため同僚の一人が怪我をしてしまった。男は詑び一ついおうとしない。工場の仲間は、勇をつれだし鉄拳の制裁を加えた。かけつけたぎんは、勇に激しい平手打ちをくわせた。夜の街にとび出した勇は戻ってこなかった。心配してさがしに出たぎんと早苗は、不良仲間にいじめられている勇をみつけ出した。危いところを救われた勇は、はじめてぎんや工場の人々のやさしい心に涙ぐんだ。工場は再び明るくなったが、そんな時突然、早苗が遺族代表の一員としてハバロフスクの日本兵墓地へ参拝にゆくことになった。ささやかな歓送会の最中、刑事が現われて勇を連行した。容疑はすぐはれたものの、ぎんに迷惑をかけまいとして勇はどこへともなく姿を消してしまった。シベリヤの土をぎんのみやげに、早苗が婦って来た。息子が生きていると信ずることが唯一の生き甲斐であったぎんだが、息子の死を認めないわけにはいかなかった。ぎんは勇をさがし出して息子のかわりに育てることを決意し、勇のあとを追って東京へ--。やがて再会した二人はしっかりと抱き合うのだった。

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