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キューポラのある街

  • きゅーぽらのあるまち
  • Cupora,Where the Furnaces Glow
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  • 平均評点

    75.5点(264人)

  • 観たひと

    410

  • 観たいひと

    20

  • レビューの数

    52

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/4/8
上映時間 99分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督浦山桐郎 
脚色今村昌平 
浦山桐郎 
原作早船ちよ 
企画大塚和 
撮影姫田真佐久 
美術中村公彦 
音楽黛敏郎 
録音古山恒夫 
照明岩木保夫 
編集丹治睦夫 
スチール井本俊康 

キャスト

出演東野英治郎 石黒辰五郎
吉永小百合 ジュン
市川好郎 タカユキ
鈴木光子 金山ヨシエ
森坂秀樹 サンキチ
浜村純 
菅井きん 母美代
浜田光夫 塚本克巳
北林谷栄 うめ
殿山泰司 松永親方
川勝喜久雄 ノッポ
日吉順子 中島ノブコ
下元勉 東吾
加藤武 野田先生
西田隆昭 ズク
坂本勇男 シミヅ
岡田可愛 カオリちゃん
青木加代子 リスちゃん
小林昭二 平さん
溝井哲夫 内山
青木富夫 松永鋳工の職工A
澄川透 松永鋳工の職工B
土田義雄 松永鋳工の職工C
武田晴道 少年A
谷岸典久 少年B
杉山元 少年C
河上信夫 刑事
小沢昭一 鑑別所の教師

解説

早船ちよの原作を「豚と軍艦」の今村昌平と、その門下にあった浦山桐郎が共同で脚色、監督した社会ドラマ。撮影は「ずらり俺たちゃ用心棒」の姫田真佐久。

あらすじ

鋳物の町として有名な埼玉県川口市。銑鉄溶解炉キューポラやこしきが林立するこの町は、昔から鉄と火と汗に汚れた鋳物職人の町である。石黒辰五郎も、昔怪我をした足をひきずりながらも、職人気質一途にこしきを守って来た炭たきである。この辰五郎のつとめている松永工場には五、六人の職工しかおらず、それも今年二十歳の塚本克巳を除いては中老の職工ばかり、それだけにこの工場が丸三という大工場に買収され、そのためクビになった辰五郎ほかの職工は翌日から路頭に迷うより仕方なかった。辰五郎の家は妻トミ、長女ジュン、長男タカユキ、次男テツハルの五人家族。路地裏の長屋に住んでいた。辰五郎がクビになった夜、トミはとある小病院の一室で男児を生んだが辰五郎はやけ酒を飲み歩いて病院へは顔も出さなかった。その後、退職の涙金も出ず辰五郎の家は苦しくなった。そしてささいなことでタカユキが家をとびだすような大さわぎがおこった。タカユキはサンキチのところへ逃げ込んだ。サンキチの父親が朝鮮人だというので辰五郎はタカユキがサンキチとつきあうのを喜ばなかった。そのうえ克巳が辰五郎の退職金のことでかけあって来ると、「職人がアカの世話になっちゃあ」といって皆を唖然とさせた。しかしタカユキが鳩のヒナのことで開田組のチンピラにインネンをつけられたことを知ったジュンは、敢然とチンピラの本拠へ乗り込んでタカユキを救った。貧しいながらこの姉弟の心のなかには暖かしい未来の灯があかあかとともっていた。やっとジュンの親友ノブコの父の会社に仕事がみつかった辰五郎も、新しい技術についてゆけずやめてしまいジュンを悲しませた。街をさまよったジュンは、トミが町角の飲み屋で男たちと嬌声をあげるのを見てしまった。不良の級友リスにバーにつれていかれ睡眠薬をのまされてしまったジュンは、危機一髪のところで克巳が誘導した刑事に助けられた。学校に行かなくなったジュンを野田先生の温情がつれもどした。やがて石黒家にも春がめぐって来た。克巳の会社が大拡張され、克巳の世話で辰五郎もその工場に行くこととなった。ジュンも昼間働きながら夜間高校に行くようになった。克巳もこの一家の喜びがわがことのように思えてならなかった。石黒家は久し振りの笑い声でいっぱいだった。

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