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ある関係

  • あるかんけい
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  • 平均評点

    70.8点(13人)

  • 観たひと

    27

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/1/21
上映時間 78分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督木村恵吾 
脚色木村恵吾 
原作佐野洋 
企画竹久新 
撮影石田博 
美術柴田篤二 
音楽阿部保夫 
録音須田武雄 
照明伊藤幸夫 
スチル大葉博一 

キャスト

出演船越英二 西村貢
淡島千景 西村佳由子
三木裕子 大江房子
渋沢詩子 倉橋ミサ
大宮敏充 真田彦三
南美江 真田とく
小原利之 田代
杉田康 山崎
花野富夫 安原
田中三津子 梅沢康子
吉野妙子 夏子
中条静夫 佐藤
藤山浩二 田川
平井岐代子 くに
小笠原まり子 千代
松村達雄 島内
春本富士夫 定吉
岡崎夏子 お春
倉田マユミ お兼
高田宗彦 原島研一
山岡久乃 原島ミサオ
菅井一郎 滝口

解説

宝石所載、佐野洋の原作を「泥だらけの拳銃」の木村恵吾が脚色・監督した推理もの。撮影もコンビの石田博。

あらすじ

日東自動車の設計技師西村貢は妻の佳由子と夕食の膳につきながら、大江房子の訪れを心待ちしていた。薬局に勤めて自活している房子は佳由子の従妹で、以前西村の家に同居していたこともある。そのため、佳由子は親身になって房子の縁談を心配するが房子は一向に気がない。彼女は自分の夫こそ房子の恋人であるのを知らないのだ。その昔、学生時代の房子は、佳由子の留守中西村に犯され、二人の仲はそれ以来続いている。房子はそんな西村を憎むどころか、かえって狂おしいばかりの情熱を彼にぶつけるのだった。人目をしのぶ情事におぼれる二人は、日に日に離れがたくなっていった。西村の帰宅の遅い日は続くが、佳由子は上役との麻雀のつき合いと気にもとめないそぶり、だが佳由子にもどこか不審なところがあった。ある日、佳由子は房子を呼び出し、見合写真を見せたのち、近く同窓会で熱海に行くから歯磨をわけて欲しいと頼んだ。ついでに夫の口のヤニ臭いのを消す歯みがきも…と。この言葉が房子の心をかき乱し、激しい嫉妬は西村への底知れない情欲と変わるのだった。と同時に、二人の心にはそれぞれ佳由子への殺意が芽生えていった。薬室の片隅では房子が歯磨に、安ホテルの一室では西村が玉チョコに劇薬をぬるのに懸命である。翌日佳由子はこれ等をバッグにおさめ熱海へと立った。初めて房子と二人だけの一夜をすごした西村に、出社早々警察から電話があった。熱海で佳由子が死んだとの報せに、内心成功を喜びながら、二人の悲しみの芝居は見事だった。ところが佳由子の死因は心中で、相手の男の子供さえ腹に宿していた。驚く西村ではあったが、とにかく佳由子の死は二人を満足させた。情欲の夜に胸ときめかす西村は、口臭を消そうと佳由子の遺品から歯磨をとり出した。一方、風呂から上がった房子は、佳由子のバッグから出て来た玉チョコを口へ運んだ。ぶざまな二つの死体。情事のための罠が、すべての情事を清算したのである。

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