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正午なり

  • まひるなり
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  • 平均評点

    60.8点(35人)

  • 観たひと

    52

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1978
公開年月日 1978/12/30
上映時間 103分
製作会社 プロダクション12=人間プロダクション=ATG
配給 ATG
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督後藤幸一 
脚本福地泡介 
原作丸山健二 
製作西村隆平 
合田浩久 
長門裕之 
撮影西浦清 
音楽レイ・デービス 
録音久保田幸雄 
照明秦野和人 
編集鈴木昌春 
製作担当佐々木啓 
助監督森清和夫 
スチル成沢博義 

キャスト

出演金田賢一 忠夫
田村幸司 哲治
結城しのぶ あけみ
原田芳雄 
若杉愛 レイコ
津山登志子 いづみ
手塚さとみ 百合子
南田洋子 忠夫の母
垂水悟郎 忠夫の父
草薙幸二郎 電気屋の主人
いとうめぐみ みどり
水谷美香 マユミ
渡辺真由美 恵子
長門裕之 市役所の伯父
真弓田一夫 哲治の父
緑八千代 哲治の母
トシ・ニシヤマ オートバイの男
高嶋秀武 キャンプの男
石津康彦 刑事
島本宏 ホテルの男
清川正廣 農協の男
絵沢萠子 地元の女
萩本欽一 氷屋

解説

都会の生活に失敗した青年が故郷に帰り、そこで、自分の生活を見出そうとする姿を描く。芥川賞作家、丸山健二の同名の原作を映画化したもので、脚本は漫画家として活躍する福地泡介、監督は黒木和雄の助監督をつとめてきて、この作品がデビューとなる後藤幸一、撮影は「わんぱくパック まなつのよるのゆめ」の西浦清がそれぞれ担当している。

あらすじ

都会生活、おおぜいの人の中での生活をうまく営めなかった忠夫が、故郷信濃大町に帰ると、母は温く迎えてくれたが、父の態度は冷たかった。百姓仕事は父母で充分なのだ。どうにか電気店に勤めた忠夫は、幼なじみの哲治に出会い、連れて行かれたバーで、ホステスのあけみを紹介されるが、忠夫には、女はわずらわしかった。今の忠夫には、山岳、渓流、イヌワシや雷鳥だけが心を優しくしてくれる。夏祭りの夜、哲治が村を出るので金を貸して欲しいと、忠夫を訪ねた。いったんは承知した忠夫だが、哲治がホステスのいづみと一緒と知って反対するのだが、結局二人は都会に向かった。女をわずらわしいと思う忠夫も、若い血はおさえ難く、牧場で働くレイコの部屋に入り、女の匂いの残る布団を抱き、興奮を覚えることもあった。いづみに逃げられて帰ってきた哲治が、彼女のいたバーに行くと、そこには、あけみとヤクザがおり、哲治はヤクザに手ひどく殴られてしまう。止めに入った忠夫も殴られるが、その無鉄砲な姿にかつての自分を想い出したその男は、二人をあけみの部屋に寝かせ姿を消すのであった。忠夫と哲治の間の友情は深まり、忠夫は、酒でも飲みながら、このまま世界が続けばいいと思った。ところが、哲治は見合をして結婚を決めてしまい、それが引き金となって友情にヒビが入り、そして毀れた。居場所を失った忠夫は再び村を出る決意をする。村を発とうとする朝、忠夫がバスを待っていると、村へ通じる道をレイコが歩いている。忠夫はその後を追う。そして白樺林へ。やがて正午になろうとしている。

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1979年3月下旬号

日本映画批評:正午なり