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剃刀の刃(1946)

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  • 平均評点

    65.1点(10人)

  • 観たひと

    17

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル ラブロマンス / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1946
公開年月日 1948/6
上映時間 146分
製作会社 20世紀フォックス映画
配給
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

「雨ぞ降る」「快傑ゾロ(1940)」のタイロン・パワーが参戦出征して以来の復員第一回主演映画で、「月と六ペンス」「クリスマスの休暇」と同じくW・サマセット・モーム作の小説の映画化である。脚色は「運命の饗宴」のラマー・トロッティが当り、監督は「愛の勝利(1939)」「永遠の処女」のエドモンド・グールディングで、キャメラは「アンナとシャム王」「アバナデットの歌」でアカデミー撮影賞を得たアーサー・ミラーが指揮し、「アバナデットの歌」の作曲賞を得たアルフレッド・ニューマンが音楽を担当している。主演のパワーを囲って、「ローラ殺人事件」のジーン・ティアニー及びクリフトン・ウェッブ「センチメンタル・ジャーニー」のジョン・ペイン、この演技で助演演技賞をとった新人アン・バクスターが出演し、作者モームの役には「青春の宿」のハーバート・マーシャルが扮している。他にエルサ・ランチェスター、フリッツ・コートナー等が助演する。1946年作品である。

あらすじ

第一次大戦が終わって間もなく、小説家モームはシカゴで、飛行士として参戦したラリー・ダレルに会う。彼は深い懐疑にとらわれ、恋人イザベルがラリーの親友グレー・マテュリンの会社に入って働くよう勧めても、彼は肯んじなかったし、イザベルと結婚しようともしない。そして彼はパリへ行き精神の安定を得んとしたが、やはりなすこともなく悩んでいる。イザベルは母とともに伯父エリオット・テンプルトンを頼りパリに来る。テンプルトンは金持ちの独身者で、贅沢な有閑生活を送っている紳士だ。ラリーにはそのような生活をして平気でいるのが不思議に思える。イザベルに再会した彼は、結婚したら悩みが解決できるかも知れぬと考えて、結婚した上で2人して正しい生き方と正しい信仰を探求しようと、イザベルに申し出た。彼女は怒った。定職もなく、人生の意義を考えたいという男の気持ちを、彼女は愚かしく思った。そしてイザベルはラリーとの婚約を解消し、以前から彼女を恋しているラリーの友グレーと結婚すべく帰米した。ラリーは北フランスの炭鉱に乗込んだ。労働が何かをもたらすだろうと思ったのでるが、そこでかつて僧職であったという坑夫コスティと知り合った。彼はラリーにインドのヒマラヤへ行けと勧めた。ある僧院に修行をしている聖者の教えを受けろというのである。ラリーは直ぐにその聖者の門をたたいた。物資を超越した精神生活の実践、その東洋の聖道に彼は傾倒した。それから十年、グレーは1929年の大恐慌で全財産を失い、神経貧弱となったので、途方にくれたイザベルは夫と2児をつれて、パリのエリオット伯父のもとに身を寄せる。ラリーはモームと再会し、またイザベルたちと再会する。一同が下町のキャバレーへ行ってみると、イザベルの親友ソフィが墜落していた。夫と愛児とに死別して絶望し、ヤミの女になったのである。ラリーは彼女を救ってやろうとする。それを見るとイザベルは嫉妬の炎に胸をやかれた。グレーと十年の結婚生活を送っていながら、初恋のラリーをイザベルはいまも愛しているのだ。ラリーがソフィと結婚してでも彼女を救う決心であると知ると、イザベルは禁酒していたソフィに酒を勧める。ソフィは再び失除し、ラリーは探しまわったが見つからない。そしてソフィがツーロンで酔いしれていて何者かに殺されたと、いう知らせがモームからあった。エリオット・テンプルトンが病死し、その葬式に列したラリーは、アメリカへ帰ることに決め、イザベルに別れをつげる。イザベルは自分が愛する男はあなた一人だと言い、グレーと離婚して結婚したいと告白する。他人を犠牲にする利己一点ばりの愛は、まことの愛ではない、ソフィを死なせた責任も感じないのかと、イザベルを非難したラリーは、大西洋航路の貨物船の水夫となって乗り組み、アメリカへ向かったのである。

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