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元祖大四畳半大物語

  • がんそだいよじょうはんだいものがたり
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  • 平均評点

    61.9点(27人)

  • 観たひと

    38

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    5

基本情報

ジャンル エロス
製作国 日本
製作年 1980
公開年月日 1980/8/16
上映時間 97分
製作会社 にっかつ
配給 にっかつ
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督曽根中生 
松本零士 
脚本熊谷禄朗 
曽根中生 
原作松本零士 
企画佐々木志郎 
進藤貴美男 
製作三浦朗 
撮影森勝 
美術柳生一夫 
音楽大野真澄 
主題曲加藤登紀子 
録音小野寺修 
照明木村誠作 
編集山田真司 
助監督堀内靖博 
スチール井本俊康 

キャスト

出演山口洋司 足立太
前川清 ジュリー
篠ひろ子 ジュン
若宮大佑 ジイさん
原泉 ばあさん
ラビット関根 マーちゃん
ガッツ石松 ソコジカラ
左右田一平 ラーメン屋の親父
松本ちえこ 早苗
林ゆたか 健二
日野道夫 鈴木巡査
坂田金太郎 坂金
ジェームス・ハント トラボータ

解説

九州から上京して、下宿した本郷の四畳半の部屋を舞台に、そこで出会う人々との交流を描く人情ドラマ。アニメブームの立て役者、松本零士が本郷で下宿生活をしていた苦節時代をモチーフにした同名の漫画の映画化で脚本は「スケバンマフィア 肉刑」の熊谷禄朗と「赤い暴行」の曽根中生の共同執筆、監督は曽根中生と「銀河鉄道999」の松本零士、撮影は「若妻官能クラブ 絶頂遊戯」の森勝がそれぞれ担当。

あらすじ

足立太は青雲の志を抱いて上京、本郷の第三下宿荘に下宿した。その下宿は、八十近いかくしゃくとしたバアさんと無愛想なジイさんが管理しており、案内された四畳半のカビ臭ささと薄暗さに太は仰天する。家賃前払いで早くも金欠病、さらに勤める予定の会社が倒産、太は愕然とする。失意のドン底で、太は下宿で理知的な美人のジュンに出会い、パット気持ちが輝いた。しかし、その彼女もジュリーというダメヤクザと同棲していたのだ。太は困窮生活から脱出すべくアルバイトに精を出すがドジの連続。そんな太を、ジュンは優しくなぐさめ、そして躰を重ねた。太十九歳の春であった。太は電気屋でバイトを始めた。しかし、そこでもドジの連続、主人の健二は太をクビにした。太に好意を抱いている同じ店の早苗の気持ちも知らずに。数日後、太の元へ早苗がたずねて来て、来月挙式すると話す。その夜、挙式を祝ったあと、二人は結ばれた。翌朝、太の枕元に置き手紙があった。「義兄と式を挙げます。義兄が最初だなん不潔でいやだったんです……」。第三下宿荘には事件が絶えない。組を除名されたジュリーのために、ジュンがブルーフィルムのモデルをかって出る。太はジュリーを「人間のクズ!」と言って追い回す。数日後、下宿にパトカーがやってきて大騒ぎ。ジュリーの組の幹部がワイセツ物の販売であげられ家宅捜査にやってきたのだ。そんな騒動の中、花嫁姿の早苗が現われ、「あなたに見てもらいたかったの」と言い残して去っていった。泣いているのか笑っているのか判別できない早苗の顔を呆然と見る太の耳元に「今なら間に合うわ」とジュンがつぶやく。太の耳元から一筋の涙が頬をつたって落ちた。ジュリーたちが参考人で連行されたあと、太は一人膝小僧をかかえて暗い部屋にうずくまっていた。「いつかみちょれ」太は口びるをかんで涙をこらえていた。今、この大四畳半には確かに青春が、月光に照らされながら息づいている。

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