男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

限りなく透明に近いブルー

  • かぎりなくとうめいにちかいぶるー
  • ----
  • ----

amazon


  • 平均評点

    58.0点(23人)

  • 観たひと

    46

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル 文芸 / ドラマ
製作国 日本
製作年 1979
公開年月日 1979/3/3
上映時間 103分
製作会社 キティ・フィルム・コーポレーション=東宝
配給 東宝
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督村上龍 
脚本村上龍 
原作村上龍 
製作多賀英典 
プロデューサー伊地智啓 
制作補古川石也 
撮影赤川修也 
美術和田洋 
音楽多賀英典 
録音紅谷愃一 
照明秋山賢治 
編集山地早智子 
助監督吉富友也 
スチール岩井隆志 

キャスト

出演三田村邦彦 リュウ
中山麻理 リリー
斉藤晴彦 ヨシヤマ
石垣光代 ケイ
伊川東吾 オキナワ
都倉成美 レイ子
高瀬由梨花 モコ
征木五郎 カズオ
佐久間宏則 ケン
中村晃子 マリ
アレクサンダー・イーズリー 黒人兵ジャクソン
アイク・ウイリアムス 黒人兵A
キム・ウェルス 黒人兵B
ピーター 黒人兵C
ベックレー・トーマス 白人兵マック
パメラ・カー 黒人女
モアネット・リリー 白人女
小松方正 警官A

解説

米軍基地に近い福生に生きる若者たちのドラッグとセックスを描く。第七十五回芥川賞を受賞した村上龍の原作の映画化で、脚本、監督は原作者の村上龍、撮影は赤川修也がそれぞれ担当。

あらすじ

窓の外を巨大な米軍機の轟音がかすめ去る。ここは東京都下、基地に接した町、福生。もう陽射しが高い午後、一九歳のリュウはノロノロと起き出した。部屋には昨夜のパーティの男女が死んだように寝ているがリュウは気にもせずアパートを出た。フラフラと街を歩くリュウは、飯場のアルバイトの金を届けに来たヨシヤマと会った。油くさいスパゲッティを胃につめ込みながら、ヨシヤマはとめどなく喋り続けた。女、仲間、ヘロインのこと、麻薬まがいを血管に打って死んだ男のこと……。リュウの一日はこのように始まる。明日も、その次の日も同じようなものだろう。そんなリュウの空虚な毎日に存在感をえる人間がいた。リリー、すでに三十歳を過ぎた子持ちで、外国人バー街に店を持つヤクの常習者だ。リリーと会っている時だけリュウは人間との触れ合いを覚え、十九歳の少年に戻る。リリーとりュウはしばしばベッドをともにしたが、リリーはリュウの他にも幾人かの情夫を持っていた。リュウはリリーに「ヒロポンやめたら?」「他の男と寝るなよ、金だったらなんとかするから--」と忠告するのだが、彼女はそんな子供じみた台詞に虚ろに笑うだけだった。その夜もリュウとリリーは危険な“メスカリンドライブ”に出た。強烈なロックとドラッグに酔いながら二人は猛スピードで深夜の街を突っ走る。トマト畑に迷いこんだ二人は、イルミネーションのように光る赤いトマトの間を歩き回る。そしてリュウは、リリーのぬくもりをすがるように求めた。降り出した雨にずぶ濡れになりながら、リュウはリリーに「好きだって言ってくれよ、俺が必要だって……」と言うのだった。ドラッグ、女、酒の虚無的な毎日に満足できないリュウだが、日々の繰り返しを急にたち切れない。しかし、真夏の暑い或る日、突然仲間が死んだ。そして、その死を契機にリュウは日々の繰り返しからの脱出を決意するのだった……。

関連するキネマ旬報の記事

1979年4月下旬号

日本映画紹介:限りなく透明に近いブルー

1979年4月上旬春の特別号

日本映画批評:限りなく透明に近いブルー

1979年2月下旬決算特別号

グラビア:限りなく透明に近いブルー

1979年2月上旬号

キネ旬試写室:限りなく透明に近いブルー