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友情(1975)

  • ゆうじょう
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  • 平均評点

    68.7点(28人)

  • 観たひと

    40

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    5

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1975
公開年月日 1975/11/29
上映時間 92分
製作会社 松竹
配給 松竹
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督宮崎晃 
脚本宮崎晃 
製作上村力 
撮影川又昂 
美術森田郷平 
音楽佐藤勝 
録音小林英男 
照明小林松太郎 
編集大沢しづ 
助監督大嶺俊順 
スチール金田正 

キャスト

出演渥美清 矢沢源太郎
中村勘九郎 三浦宏
松坂慶子 友部紀子
米倉斉加年 河内健太
佐々木愛 矢沢加代
中原早苗 しげ
谷村昌彦 安岡
吉田次昭 松崎
名古屋章 川辺
加藤嘉 友吉
笠智衆 矢沢松吉
有島一郎 友部順吉

解説

目的の定まらぬ若者と、妻子を捨て、故郷を捨てながらも、苦しみを内に秘めた中年男との心のふれあいを描く。脚本・監督は「想い出のかたすみに」の宮崎晃、撮影は「昭和枯れすすき」の川又昂がそれぞれ担当。

あらすじ

三浦宏、22歳、学生。友部紀子、24歳、OL。二人は小さなアパートで同棲しているが、宏は昨年父を亡くし仕送りのない現在、紀子の給料と宏のアルバイトで学生生活を送っている。そして、宏は同棲生活に疲れを感じ始めていた。宏は、二カ月の約束でダム工事現場で働くことになった。宏が矢沢源太郎と会ったのは、工事現場に行く途中だった。源太郎は工事現場で働いているが、昨夜、町で遊びすぎ、朝帰りするところだった。宏は懸命に働いた。「そんなやり方じゃ、すぐばてるぜ」源太郎の言った通り、初日の夜から、宏は足腰が痛くて源太郎に揉んでもらった。二週間が過ぎた頃、東京の紀子のもとに、彼女の父親がわりの叔父、友部順吉が、宏と別れさせようとやって来たが、紀子はきっぱりと断った。その頃、工事現場で、宏の乗ったトラックが横転、宏は左腕を骨折した。駆けつけた紀子は、意外に元気な宏を見て思わず涙を流した。やがて、退院した宏は東京へ戻った。数カ月後、源太郎が上野で喧嘩に巻き込まれて留置場で一夜を明かし、宏が身元引受人になった。出所した夜、二人だけの宴が宏のアパートで始った。しばらくして帰って来た紀子を交えて三人は乾杯した。翌朝、宏と源太郎が食中毒をおこし、紀子は会社を休み看病した。そんな時、順吉がやって来て、ふたたび別れ話を持ち出した。痛む腹をおさえながら三人の話を聞いていた源太郎だが、順吉のしつっこさに、ついに怒りが爆発した。「いいかげんにしろ、ジジィ!」。元気になった源太郎が、瀬戸内海の工事現場に行くというので、宏も一緒に着いて行った。この旅で源太郎は、瀬戸内海の故郷・真鍋島のことを話した。島を出て5年、一度も帰らず、今では送金もしていないので、帰りたくても帰れない、と言う。そして、女房、子供に会いたい一心から、宏をともなって帰る決心をした源太郎だが、出航寸前に船を降りた。一人で真鍋島に行った宏は、島の旅館の主人、友吉から、源太郎一家の現状を聞いた。源太郎の仕送りが切れて生活に困った妻の加代は二人の子供と、源太郎の父、松吉を連れて、源太郎の幼な友達、健太と再婚し、今では幸せに暮しているという。源太郎も島へやって来た。宏はすぐに島を出て行くように言うが、源太郎は家へ行った。子供たちは源太郎の顔を覚えてはおらず、健太を「父ちゃん」と呼んでいた。全てを察した源太郎は、無理に作った笑顔を残して去った。全てを失った源太郎は、広島の工事現場へ行き、宏は東京に戻った。宏は源太郎との出会いと別れまでを思い出しながら、紀子とやり直す決心をしていた……。

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