延宝六年。子なし将軍家綱の愛妾が出産するが死産。大老酒井雅楽は家綱にラマ教の高僧八思巴を紹介、彼の教えに従うことを奨めた。八思巴は「将軍として再生を望むなら、み仏の子宮を探し、その子宮に子種を結ぶこと」と言上した。これは大老酒井が家綱を失脚させるための策謀でもあった。家綱は自から上臈を初め奥女中、下級女中までの子宮を改めるが、み仏を持つ女はいない。そこで伊賀者・堤半次郎に女体探求の命を授けた。半次郎は名僧慈恵から、その証として「女は額の中心にホクロがあり、歓喜の絶頂に局所が輝き出す」と教わる。翌日から半次郎は、旗本の奥座敷、新婚早々の花嫁から女乞食、そして吉原の女郎までシラミ潰しに探し廻るが該当者はなかった。そこで半次郎は彼を慕う髪結いの新助を従えて江戸を立った。道中師のお銀、尼僧の秀月尼と半次郎は巧妙なテクニックで絶頂に達せさせるが二人とも違った。ある日、倉賀野宿で玉出し屋の競売に出されていた娘・百合に半次郎は一目惚れした。その夜、半次郎は、百合を買い取った女郎屋に侵入して百合を連れ出し、二人は抱き合った。しかし、百合の子宮は何故かピッタリ閉じたままだった。一方、八思巴は、百合こそがみ仏の子宮を持つ娘であることを知り、忍びの者を使って百合を奪わせた。半次郎は百合がみ仏の子宮の持主とは知らずに惚れた一心から、必死に百合を探した。その頃、酒井は百合が家綱の愛妾との間にできた娘であることをつきとめ、父娘相姦させて失脚させようと企んだ。さてその日が到来した。祈祷する八思巴の前で仰臥した百合のつぼみが徐々に開き出し、輝き出した。待ちきれない家綱は百合の中に没入していくが昂奮のあまり息を引き取ってしまった。一方、城中に忍び込んだ半次郎は、八思巴の喉首を引き裂いた。家綱の洩らした御精水は空しく膣外へ散り、酒井の野望は崩れ去った。そして、貫通したみ仏の子官は消滅し、百合と半次郎との激しい絡み合いがいつまでもつづいた。