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鍵(1983)

  • かぎ
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  • 平均評点

    47.2点(13人)

  • 観たひと

    19

  • 観たいひと

    6

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル 戦争
製作国 日本
製作年 1983
公開年月日 1983/12/24
上映時間 98分
製作会社 スティック・インターナショナル=若松プロ
配給 東映セントラルフィルム
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督木俣堯喬 
演出若松孝二 
脚本木俣堯喬 
原作谷崎潤一郎 
製作西門杖 
プロデューサー若松孝二 
撮影伊東英男 
美術川崎軍二 
音楽大野克夫 
録音杉崎喬 
照明高屋齋 
編集竹村峻司 
助監督高根美博 
スチール五海祐治 

キャスト

出演松尾嘉代 郁子
田口由緒 敏子
江上真吾 木村
渡辺文雄 相馬博士
山谷初男 石塚マッサージ師
永井秀明 児玉医師
原知佐子 小池派出婦
珠瑠美 松坂看護婦長
ひびき恭子 正子
梨沙ゆり 児玉医院看護婦
滝奈保栄 老婆マツ
正邦乙彦 喪服の男
田中小実昌 カメラ店々主
桂千穂 鐘つきの寺僧
阿木翁助 葬儀の客
淀橋太郎 葬儀の客
鈴木桂介 葬儀の客
岡田眞澄 剣持

解説

滅びに向う肉体とはうらはらに、ますます肥大していく性への渇望に苦悩する初老の大学教授の姿を描く。谷崎潤一郎原作の同名小説の三度目の映画化で、脚本・監督はピンク映画界の巨匠木俣堯喬、撮影は「戦争の犬たち」の伊東英男がそれぞれ担当。1997年に監督自ら再編集した「ディレクターズ・カット<完全版>」(80分)が製作・公開されている。

あらすじ

定年も過ぎ大学の名誉教授となっている剣持は、肉体と頭脳の衰えに脅えきっていた。彼はその強迫観念から逃れるために、妻との夜の営みに没頭しようとする。だが、それにも隠れて射つホルモン注射と、娘の許婚者の木村を妻に近づけることで生まれる嫉妬心を必要とするのだった。妻の郁子はまだ40の声を聞いたばかりで、貞淑な妻を装っているが、成熟した肉体の疼きは初老を迎えた夫だけで癒えるはずもなく木村とも情交を重ねていた。ある夜、木村を交えて飲んだブランデーに酔った郁子が、風呂場で気絶した。郁子を木村と共に寝室へ運んだ剣持は、木村に妻の肌を見られたことで異常な興奮を覚え、気絶した郁子を抱く。娘の敏子は、母と木村との関係を知っていた。また、父と母が毎夜繰り広げている痴態の数々も父の日記を盗み読んで知っていた。一人住いを始めた敏子の部屋で、ブランデーに酔った郁子がまた気絶した。しかも木村と一緒だという。かけつけた剣持は、長襦袢の下に下着も着けずに横たわる郁子を見て嫉妬に狂う。そして、気絶した郁子をむさぼり、ポラロイド・カメラのシャッターを押す。ある日、剣持が倒れた。お手伝いのマツが紹介したマッサージが逆効果だったことと、ホルモン注射や錠剤が体を蝕んでいたのだ。郁子は、健気に看病するが、裏木戸の鍵を木村に渡し、着き添いの看護婦の寝入ったスキに応接間で情事を重ねていた。剣持はうわごとのように「カギ……ダレカクル……カギ……キムラ……」とつぶやいている。ある夜、目で何かを訴える剣持に、うなずいた郁子は着物を脱いで添い寝する。そして、母親のように乳房をゆだね、ポラロイド・カメラを持って来て剣持に持たせ、夫の目の前で体を開くのだった。

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