秋の初めの昼下がりのプール、一人の少女ミミミと二人の少年ハチとモニカのいるところに、地球人の数万倍のパワーをもつゴンジー・トロイメライが落ちてきた。三人に匿まってくれと言うゴンジー、彼は遺伝子工場とファミリーレストランと精神病院の世界的なチェーン店を持つ「ドアーズ」という組織から追われていた。ドアーズは、ゴンジーの体細胞の一片を採取し、人工単性性殖による超人のコピーを造ろうとしていたのだった。生まれ故郷に帰りたがっていたが、飛べなくなってしまったゴンジーに三人は協力を申し出る。サイパンでの飛行回復訓練が始まった。ハングライダーで失敗し、パラシュートで海に落ちたゴンジー、そこにドアーズの魔の手がのびる。海からゴンジーをひきあげ四人は、必死に車で逃げるが運悪くトマトまつりの中に飛びこんでしまう。トマトはゴンジーの唯一の弱点で、トマトがそばにあると力が弱まってしまうのだ。モニカだけ逃げのび、捕えられた三人は、東京へ戻されゴンジーはトマトづけにされてしまった。ハチは、Tリングを脳に入れられ、衛生人間として働かせられた。ゴンジーの申し出で釈放されたミミミは、街で見つけた物体を溶かすスプレー、ジューシイキャンキャンでモニカと共にゴンジーを救出。力を取り戻したゴンジーは、ドアーズの本拠地を破壊する。そして無気力人間になったハチや、その他の若者をモニカがハーモニカを吹き、ミミミはロックンロールを踊り救い出す。その様子を見てゴンジーは「君らはいいなあ。音楽がやれるし自分の生まれた星に住んがいるのだから……」と羨しそうに言う。そして「さよなら」と遠い故郷へと飛び立っていった。クリスマス、三人がゴンジーを想い出していると、空からキラキラと金粉がふってきた。そして“メリークリスマス”とゴンジーの声が……。それはゴンジーからのクリスマス・プレゼントだった。