一五歳の少女ルル(フランチェスカ・ネーリ)は、兄の友人パブロ(オスカー・ラドイレ)にあこがれていた。ある日、パブロからコンサートに誘われたルルは、その晩、パブロと肉体的な関係を持つ。人の温もりに飢えていたルルは、そのまま愛欲の日々に溺れ、刺激を追い求める男パブロと結婚してしまう。パブロは快楽を得るために、ゲイのエリー(マリア・バランコ)を自宅に招待し、二人のセックスを見せたり、さらにはルルに目隠しをさせてルルの兄と関係を持たせたりした。何も知らないルルは、実の兄の愛撫に喜びの声を上げていたが、ことが終わった後、事実を知りショックを受ける。パブロの元を去り、一人暮しを始めるルルだったが、兄と関係した罪の意識にさいなまされ、精神的に不安定になっていく。毎夜、町をさまよい歩き、男を金で買ってさみしさを紛らわせるうち、自虐的になっていつの間にかSMの世界に入り込むルル。一方、パブロはルルが危険なSMの世界にのめり込んでいることを人づてに聞き、ルルを救出しようとしていた。秘密のSMクラブに引っ張り込まれ、鎖で縛られたルルは、逃げようにも逃げられない。ルルが悲痛な叫びを上げたそのとき、パブロが警察と一緒に部屋に踏み込んで来た。危ないところで助けられたルルは、再びパブロのもとへ戻って行っくのだった。