イギリスの労働者階級の男と歌手を目指す女性の愛と葛藤を通して、リフラフ(最下層の人々)たちの喜びや悲しみを描いた人間ドラマ。九一年ヨーロッパ映画賞作品賞受賞作。監督は、「レイニング・ストーンズ」が九三年のカンヌ国際映画祭の審査員賞を、候孝賢の「戯夢人生」と共に分け合ったケン・ローチ。ヨーロッパの巨匠の一人だが、本作が日本初紹介作である。脚本は、建築現場で働きながら執筆活動を行っていたビル・ジェシー。自身の体験を元に書かれた本作は、彼の遺作となった。製作はサリー・ヒビン。撮影はバリー・アクロイド。音楽はロックバンド、ポリスの元ドラマーで「ランブルフィッシュ」のスチュワート・コープランドが担当。主演は建設労働者から俳優に転じ、映画、テレビ、舞台などで活躍するロバート・カーライルと「ロンドン・キルズ・ミー」のエマー・マッコート。共演は、同じく労働者出身のリッキー・トムリンソンほか。